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NOV.1990
MAP


スコヴォロディノを出発したロシア号は、しばらくするとヤブロノヴィ山脈の南側を走り、チタを通ってブリヤート自治共和国の首都ウラン・ウデに向かいます。シベリアのほとんどはタイガ地帯となっていますが、中国やモンゴルとの国境に近いこの辺りは、社会科の地図で植生を調べると、タイガとステップと落葉広葉樹林地帯になっており、いわば気候の境目になっています。広大な草地と森林を車窓から見ながら、ロシア号は黙々と西に向かって走ります。
開拓の村でしょうか、質素な造りの家が並んでいます。シベリアには、この様な雰囲気の集落が多いようです。ロシア革命を経て社会主義大国として国民を導いてきたソ連という国が、今方向の見直し(ペレストロイカ)を模索している時、中央から離れたシベリアの地で開拓に携わってきたた人達は何を思っているのでしょう。車窓をただ見ていると、列車の走る音のみががコンパートメントの中に響き、妙に堅く鋭く聞こえてきます。
シベリア鉄道全線の中でもイルクーツク・ハバロフスク間が、最後まで困難な工事を強いられました。当時のロシア政府は、暫定的に迂回路線(東清鉄道)を建設することとし、清国(現:中国)と交渉し、チタから満州里・ハルビンを経由してウラジオストックに至る線路を敷き、一応の全通を果たしました。この困難を伴った工事区間の建設には、ロシアの流刑囚や出稼ぎ労働者があてられましたが、夏の高温・冬の低温と言った厳しい気象条件の他に、獰猛な野生動物や疫病等で苦しめられたと言われています。凍土の上に鉄のレールを敷くと、その重みと鉄の持つ熱で土台(凍土)が沈んでしまうので、なかなか先に線路を敷くことが出来ないことも要因にありました。当時の労働者達は過酷な労働の中で、今私が見ている風景と同じものをを見ていたのでしょう。
駅の販売所。
列車が到着するのを見計らって、地元の中高年のご婦人達が食料を売りに来ています。自分の家で作ってきたものがほとんどです。暖かい地元のお菓子と言った感じで、つい買ってしまいます。もうすぐウラン・ウデです。ここは、ブリヤート人をはじめとする少数民族が昔から住んでいた所です。
駅の販売所で買った食べ物。
ピロシキと蒸かしたしゃがいもを軽く焼いたようなものです。軽くて昼食にはちょうど良いのですが、結構量がありますね。前の話の続きで、私も昔、北海道で北方少数民族(ウィルタ・オロッコ)の方とお会いしたことがありますが、北方少数民族は、日本・アメリカ・ロシアの区別無く住んでいた人達ですが、勝手に3国が領土を決め、線引きを行ったために、彼ら自信の意に反して固有の領土を失うことになり、3国を主とした何れかの国に属するようになってしまったという過去があります。彼女達も少数民族の人達なのでしょう。日本人と顔立ちがそっくりでした。