ベルナウアー通り駅。
旧西ベルリンの地下鉄（U-Bahn）は、旧東ベルリン領内の地下も走っていましたが、そのほとんどの駅が閉鎖されていました。旧西ベルリンの地下鉄は旧東ベルリン領内の駅を通過して走っていた訳です。ベルナウアー通り駅もその一つで、ちょうど壁の真下に駅がありました。

ベルナウアー通り駅の地上部分。
写真建物の前の左から右へ壁が造られてありました。手前が旧西ベルリンで奥が旧東ベルリンです。建物の側壁（旧西ベルリン側）は窓等が壁で埋められてしまっています。窓から西側に脱出するのを防止したためです。手前（旧西側）のアスファルト道路の白線も建物の前で切れています。その先（旧東側）のコンクリート道路には路面電車の線路跡が残ったままになっています。何とも奇妙な光景ですが、これが当たり前だった時間が存在していた訳です。

ベルリンの壁跡。
街外れには未だに壁と言う傷跡が生々しく残っていました。近くには東側から逃亡途中に死亡した人を追悼する十字架がありました。壁自体は時が経てば無くなると思いますが、この十字架が無くなることは無いでしょう。

旧東ドイツ国鉄のストライキ。
ベルリン滞在中の数日間、テレビで鉄道のストライキの予定が放送されていたらしいのですが、ドイツ語の解らない私はストライキ当日フランクフルトへ向かうためZoo駅に行きました。旧西ドイツ国鉄は動いているとのことでハノーファーまで代行バスがありましたが、本日中にフランクフルトに着きたかったので、結局飛行機を選んでしまいました。旧西ベルリン時代は特殊な政治状況のためドイツのLHは運行しておらず、管轄国のPA（アメリカ）BA（イギリス）AF（フランス）の3社が飛んでいました。私はPAに乗ったのですが、当たり前と言いますか、乗務員はLHの人でした。