新旧守護聖対決3(鋼、夢、地編)


鋼の守護聖
◆エルンスト
(30歳、身長179cm、体重66kg)
かつて、茶髪アンジェとレイチェルの女王試験に協力した人間は、もれなく王立研究院からマークされているそうで、この人も例外ではありません。つか、案外とエルンストが追跡調査の責任者だったかも知れなくもないかと(笑)。

守護聖スカウトイベントでは、なかなかに人間らしいというか、取り乱した揚げ句に遁走し、自動車に轢かれかけるいたいけな姿を見せてくれます。ロボとちゃうかってんなぁとか思いつつ、相変わらずのロキシーへの執着ぶりとか、ツッコミどころは満載。個人的には奔放なお姉さんが見たかったんですが、あんまり仲良しではないのか、出てきませんでした。ロキシーから手紙は届くのになぁ、ちぇ。

絵に描いたような堅物のエルンストは、主人公の期待を裏切らない壊れっぷりです。仕事にかこつけて話している、そのちょっとした隙に本音を口走り、己の迂闊さに気づいた途端に狼狽える様など、非常に好感が持てますね、ええ。それなりに頬も染めます。けども、最初に登場したゲームで親密度が上がった時の狼狽ぶりの方が、個人的には笑えたんすがね。

どうも実務経験が豊富なエルンストは、守護聖の執務のまとめ役くさい。まぁ、首座の守護聖も、その相方の闇の守護聖も、多分、その次に重要な座を占めてるであろう風の守護聖も、はっきり言えばド素人ですから。できる人間ができることをするしかないでしょうし、そうなると実務がこなせそうなエルンストとヴィクトールに負担がかかるのは自明の理(笑)。実際、レオナードからはパシリ発言が、フランシスからはとりあえず有能な人発言が、ユーイはいつも叱られてるみたいな話を聞きましたし。たまにオリヴィエの執務室で、「それだけは勘弁してください」とか言ってるのを見かけましたが、どんな無体なことを要請というか無理強いされているのかが気になる主人公は17歳。

デートはまぁ、無難な感じで。生真面目さの中に見え隠れする純情さとか、まぁ、その辺は予想通りというか。デート中に立ち寄ったレストランで主人公が選んだものを、「私も一緒のものにしていいですか?」と、頬を染めながら、毎回言うのには参りました。わざと嫌いなメニューを頼んでみると、嫌な顔をする癖に「私も一緒のものにしてもいいですか?」ときやがる。こっちに拒否権がないので、断ろうにもことわれないので、どうしようもないんですけどね(笑)。

そういえば最近、テニスを始めたそうな。応援しますと言ってみると、一緒にコートに入ってください。でも転んでも笑わないでねとか言うし(笑)。つか、その台詞で既に笑えるしな。や、でもエルンストの良いところはですね、別れ際に「また誘ってもいいですか?」と尋ねてくるんですよ。まぁ、殆どの守護聖が言うだけタダ、聞くだけ無駄な感じで、単なる社交辞令にしか思えらへんというか、絶対にお誘いメールも寄越さへんわ、誘いにも来ーへんしで、エルンストの時も「へぇへぇ、まぁ、言うだけ言うとけや」とか思ってた主人公でしたが、翌日の月の曜日にはきっちしお誘いメールを送信してくるので、かなり感心しました。つか、エルンストだけが有言実行でした、この件に関しては。守護聖っちゅーのは、いかにええ加減な人種かがよくわかりますですよ(笑)。

あと、エルンストの親密度が上がる程に増幅する罪悪感……主人公、語尾にハートマークをつけたら全て許されると思ってる臭いというか、どうにも性悪でしょうがない。つか、ようそんなでかい口叩くなぁとか、一応倍程年食ってんねんから、もちょっと手加減してやったらどうやねんと思うような選択肢のオンパレード。それでも回るラブラブ・インジケータ、そして上がる親密度(笑)。まぁ、仕事と研究だけしか知らんかってんから、こんなもんか。ジュリアスに次いで結婚詐欺師に騙されるタイプと見た。

恋愛エピローグのムービーを一言で表すなら実に壮大。言い方を変えると、地に足がついていない(笑)。まぁ、いいかな、それでも。どうせ研究しかでけへんかった人やしな。まぁ、告白できただけでも上出来かと思わせる恋愛エピローグ。しかし、森の湖での告白エンディングでGetできるスチルは反則っぽい。眼鏡キャラに呪われた腐女子の願望を叶えております(笑)。つか、一回はやってみたいというか、エルンストとお付き合いしている人間の特権っすな。

 

◆ゼフェル(17歳、身長171cm、体重53kg)
相変わらずの不器用ぶりが可愛らしい。この子は成長せーへん方がいい気がするというか、目を逸らしつつ頬を染める様が絵になることと言ったら!! 相変わらずメカフェチとかはお約束ですが、何となくですけどね、正統派エピローグ(要するに今までで言うところの女王エンディング)では、レオナードと実は仲好しさんではないかと思わせるシーンがあったり(笑)。そういえば、レオナードは車が好きだそうで、あっちの聖地でゼフェルがエアバイク乗り回してんなら、こっちでも車転がっそーとか言うてたので、案外とそっち方面での交流があるのかと邪推。

親密度MAXで入れる奥の間は、予想通りにメカ工房になってます。それも、まぁ、らしくてよろしいかと。しかし、楽しみにしていた、デザインセンスには恵まれていないことを露呈するロボは登場しなくて残念。

デートはゲーセンがお気に入りで、あと、ロックのライブとかに誘ってもそれなりに喜ばれます。そうそう、最近はカレー作りに凝っているそうで、付け合わせのサラダなんかも作ったりするとか言うてましたか。民族音楽の演奏会では、らくだにお化粧して遊んでみたりとか。あと、相変わらずルヴァとは仲好しさん。この人らはお互いに世話が焼けると思ってるへんが微笑ましい。

あと、非常に気になる発言がありますのよ、ええ。アクセサリーの話をデート中にふると、実用性のあるものが好き、あとシンプルなものも。そして新しいお召し物ですが、首輪してます。つか、それ、首輪やんな? つーことは、それは実用品ですか? 使い道がものすごく気になるというか、どんな実用性を秘めているのか問いつめたいと言うか、参加させろや、その現場で!! などと、無駄に手に汗を握ってしまうんですよ(笑)。あと、レオナードも首輪してるので、こいつら二人揃って飼い犬ですか? とか訊いてみたい。まぁ、女王の飼い犬というか子飼いであることには変わりないですけど。

さて、お楽しみの恋愛エピローグですが、アニメーションに入る前の、キラキラしいCGが楽しみですよ、だってゼフェルですよ? この万年反抗期がキラキラするのって、むっちゃ見たいぜーーー!! と、期待に胸を膨らませていたのですが、その夢はあっさり裏切られてガックシ。予想以上の普通さで、ムービーも健全。なんかこう、もっとこう、盛り上がってほしかったなぁ。ロボが乱入しても良かったのになぁ……。


夢の守護聖
◆メル
(18歳、身長175cm、体重58kg)
ごめんよ、メル。18歳に成長して、それなりに凛々しい見た目になってるけど、主人公たらふくは、某Iさんが描いてくれた『濃すぎ小杉メル』が理想やねん。せめて声変わりしてくれてたら、声優の小杉十郎太さんなんて贅沢は言わへんけど、けどせめて女の人の声でなかったら、もうちょっと気合いが入ったかも知れへんな。

それでも自力攻略したから……ちゅーか、最後まで自力で落としたのは今回が初めてやな(笑)。や、私はお子様よりもオヤジがね。攻略対象の年齢の上限はないけど、子供はアカンのよな。

と言うわけで、非常にお子ちゃまなメルです。森の湖のイベントでも、無邪気で純真です。ついでに、青の中庭の告白も可愛らしい。せやのに、何故、ムービーで豹変するかな、メル。オネーサンはそんな子に育てた覚えないというか、サラが泣くぞ!! てな感じで、やる気満々で迫ってきやがりますぞ、皆の衆(笑)。つか、てめー、仔猫の顔して中身は虎かよ!! アリオスと反対やん(笑)。や、アリオスは狼の皮を被った羊ちゃんなので(笑)。

見た目ではマルセルより好みなので、まぁ……けど声が……。今のルックスで小杉さんの声でもええんやけど……子供の声はなぁ……。

というわけで、『濃すぎ小杉メル』の画像はこちら!!!!!!

 

◆オリヴィエ(22歳、身長180cm、体重63kg)
美しさとお化粧を美容を司る守護聖。相変わらずマルセルとかを手当たり次第に捕まえて、メイクのレッスンをしてるようですな(笑)。特にマルセルとかメルからは恐れられておるようでして、執務室でのお話で他の人のことを選ぶと、派手とか騒々しいとか理解に苦しむとか、まぁ、そんな相変わらずの評価が聞けますが、この人の場合、それがある意味普通なのでして、個人的にはそゆとこが好きだったりするので、問題ナッシングでございます。

基本的にデートも大人の対応というか、そつなくこなしてくれますし、時には美容やおしゃれのアドバイスもあったりして、それなりに楽しいっすな。特にプレゼントイベントの、アイテムを買ってくれる時のさりげなさというのが実に自然で、大人というか何というか。

もともとギャグ入ってるというか、ノリの軽いキャラだったりするせいか、この人もあんまりツッコミどころがないっすねぇ。や、他にツッコミどころイッパイのキャラが多いからか、旧勢力だけの時には色々と笑わせてくれたのに、今ではすっかり影が薄くなりましたよ、ええ。派手さではティムカとかメルとかもたいがいな感じやったりするのもあって、イマイチ華やかさが目立たへんのが、実に気の毒(笑)。

まぁ、今ンとこ、化粧までしてるのはオリヴィエだけやからええけど、これで他の誰か(個人的にはレオナードとかヴィクトールとかエルンスト希望)が化粧に目覚めたら、立場も立つ瀬もないよねぇ、ああ、気の毒に。つか、前にも書いたけど、アイメイクだけやったらフランシスの方が力入ってるというか、気合い充分な印象だけに、ねぇ。こうなったらマツケンサンバ方面の派手さに方向転換するのが得策かと思いつつ、オリヴィエサンバを無理矢理踊らされる年少組の悲劇にほくそ笑んでしまいそうになる主人公でございます。


地の守護聖
◆ヴィクトール
(34歳、身長186cm、体重85kg)
守護聖にスカウトする時の潔さとか、親密度が中程度の時の人当たりの良さとか。精神の教官をやってた時の安定感が、親密度が上がるに連れて音を立てて崩壊していく、茶髪アンジェの宇宙の地の守護聖。両宇宙の守護聖合わせても最年長。しかも職業軍人で将軍という前歴を持つとは思えない、老いらくの恋とはこうも恐ろしいものなのかと思い知らせてくれる貴重なオヤジ……つか、親密度が上がれば上がるほど、いたたまれなくなるんですがっ!!!

例によって親密度が最高潮に達する頃には、他の守護聖同様、奥の間と呼ばれる私室に案内してくれるのは、まぁ、しゃーない。よしとしよう。けど、台詞の二番目がよろしくないこと甚だしいにもほどがあるわけです。主人公を招き入れるために整理整頓していたのだと、あろうことか頬を赤らめながら言いやがるんですよ、このオッサン(笑)。軍人らしく公私のけじめをしっかりつける人柄だとすると、定時過ぎてからでかい背中を丸めながら、主人公の喜ぶ(たらふくは動揺しただけですが)顔を思い浮かべながら、せっせと片づけと部屋の模様替えに勤しんでる姿を想像するだけで、あまりの不憫さというか落ち着きの悪さに笑うしかないというか、何ともいたたまれない心持ちになってしまうのですが?

あと、デートの時、まぁ、こっちも喜ばれる答を選んでるわけやけども、そんなにコロリと小娘の掌で転がされてもええんか、オッサン! と、叫びたくなること、数回では足りません。

主人公との年齢差に多少の戸惑いとか躊躇とか、そんなのを感じてはいるようであるものの、こちらの選択肢で関係ないとか言ってみると、こちらが恥ずかしくなるくらい喜ぶし。つか、エルンストもたいがいやったけど、ヴィクトールもたいがいやんなぁ。や、なまじ(4歳だけやけど)年食ってる分だけ厄介この上ない。こうなると、昔々の女王試験で間違った答を選んだり、勉強さぼって親密度下がりまくりで頭ごなしに怒鳴られていた頃が懐かしい……つか、そっちの方がなんぼか落ち着くのは気のせいとちゃうな。あんまりのはしゃぎぶりに、何故か一番居心地の良くないデートを満喫するハメになりました(笑)。別に毎回、主人公と同じメニューをレストランで注文してもええけど、そのたんびにこっそりと、図体に似合わないかわいらしさでお伺いを立てるのだけは、やめていただきたいんですがね。

17歳と34歳……お誕生日イベントでは自ら「お前くらいの子供がいても不思議ではないのか」とかましてくれますが、それは笑いどころなんかツッコミどころなんか、それとも聞けへんかったふりで流すしかないのか、ちょっと考え込んでしまいました(笑)。まぁ、ティムカとかユーイとかのお子様組からは雷オヤジ扱いやし、同じオッサン組のレオナードからもオヤジ呼ばわりされてるし、さすがにエルンストは暴言はいたりしませんが、実務処理能力がなまじあるだけに日々の執務に忙殺されているくさい……けど、残業して奥の私室の片づけをするんか……頑張れよ、オッサン(遠い目)。

恋愛エピローグは、ある意味では守護聖で一番のリアリストぶりを見せてくれますが、それまでがアレでナニな感じやったので、今更どっしり落ち着かれても本性見えてますぜ、ダンナと、肩を叩いてあげたくなります。

なんかこう、ランディがそのまま年食ったら、こんな感じになるんかなぁと(笑)。

あと、地の守護聖は聖地のシルバーシートなのかが、個人的には気になるところ(笑)。

 

◆ルヴァ(26歳、身長177cm、体重65kg)
そういえば、最初にアンジェリークをプレイした時、最年長さんという理由だけで最初に落としてみたり、この人にちなんだHNを、その時のノリでええ加減につけたんやったなぁと、しみじみしました(笑)。あと、本好きもポイントが高かったような気がしますが、ターバンはハゲ隠しと信じて疑わなかった、当時の主人公の名前は“ねこ”、大陸の名前は“ねこトイレ”。プレイヤーに進歩がなければ、この人も進歩がないというか、むしろ喋るスピードは新作ごとに遅くなってるんではないかと、頭から疑ってかってるんすけどね(笑)。

今回はフルボイスとまではいかないものの、守護聖全員よう喋るのですが、同じ文字量でも喋り終わるまでの時間が長すぎるので、短気なたらふくは容赦なく台詞をスキップ。聞いたことのない台詞は聞くものの、一回聞いたらもう満腹な感じです。歳と共に喋るのがこのままスローになると仮定すると、非常に将来が楽しみというか周りが気の毒というか、ゼフェルは今より切れやすい若者になるんやろなー。関西文化の継承者のチャーリーなんぞ、「口にハエとまってまっせ」とか言いそうというか、私なら言うな(笑)。

レオナードには恐くて近寄れないそうで、というか、スローなテンポについてこれない守護聖が多いのが素晴らしい。かねてから趣味だった釣りに加えて囲碁・将棋、盆栽もラインナップに加わったそうですが、こうも年寄り臭いことばかり好まれると加齢臭さえ漂ってきそうな気がしないでもなく。あたふたと、慌てふためいて頬を染めるというか赤面するのは、同じ地の守護聖とは言えヴィクトールのそれよりも無難に見られるというか、この人はしょっちゅう鈍くさいことして赤面してそうやからオッケーか。そういえば、ゼフェルの世話係になったばかりの頃に然り損ねて、ゼフェルの反抗的な態度が改まらなかったのではないかと気にしてる風ですが、個人的には喋るスピードに苛つかれてるだけだと教えてあげたくなりました。

あと、奥の間の書斎は聖地で一番埃っぽそうなんで、案外とターバンは頭にホコリがかかるのを防ぐ、姉さんかぶりの手拭いとか三角巾の役目も担ってるような気もしますが。それから歴代の衣装では、やっぱり最初の衣装というかターバンが、一番引き剥がし甲斐がありそうというか、長いんではないかと(笑)。

それと気になったのが、守護聖補佐という役職のキャラがそれぞれにいるんですがね、ルヴァの補佐役は子供にしか見えなくて、青少年育成保護法とか労働基準法とか、どないなってんねんと。やっぱ、これ以上老け込んだりボケたりせーへんように、若いというか、子供をあてがったのか、そうなんか、ロザリア! つか、聖地の労働環境というか人権意識について、ちょいと確認してみたいことはようさんありすぎ(笑)。

恋愛エピローグでは、ルヴァ名物のターバンはずしが見られますが、あんまりに呆気ない感じでつまんなーい。あと、ムービーの前のキラキラCGですが、期待通りのきらびやかさのオリヴィエを堪能した後だけに、無駄に期待が膨らみます。しかし、何とも地味な絵柄にがっくし(笑)。まぁ、初期設定からして一番地味なキャラやから、キラキラはついても無駄に終わるというか、キラキラ飛んでるのもよう見なわからんくらいやもんなぁ……はぁ。


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