私は伝説のエトワール
女一人で宇宙を流離う、純情一番 流れ星!!
のっけから飛ばして申し訳ない。
アンジェリーク・エトワールです。シリーズ最新作にして、10周年記念作品だそうで、しかも対象年齢は12歳以上と銘打たれてたり!! 何故、12歳以上のお嬢ちゃんに限定されているのかは、イマイチわからんのですけども、まぁ、情操教育には良いとは言えたもんではないから、その辺の配慮っすかね(笑)。
主人公の『たらふく』──例によって、我が家の飼い猫の名前です──は、金髪アンジェの縄張り『神鳥の宇宙』と茶髪アンジェの縄張り『聖獣の宇宙』を股にかけて行き来して、『聖獣の宇宙』を支える守護聖を拿捕し、宙域の育成を助ける伝説の少女『エトワール』に選ばれまして、有無を言わされずに聖地に連行され、家族や学校には聖地の権限で事後報告された後、宇宙の発展のために酷使されるという、非常にモラルに反した方法で重責を負わされるわけですね。
たらふくには宇宙船『アウローラ号』が貸与され、その船室で寝起きをするわけですが、平日デートのために用意されたとしか思えない、やたらと豪華なティールームがあったりします。あと、私のお部屋では日記を書いたり読んだり、守護聖をデートに呼び出すためにメールを出したり、お誘いのメールをもらったりと、まぁ、基本的なとこは前作と同じ。お部屋で育成と相性&親密度の最新データが見られるのが、非常に画期的です。しかもタダ!! 占いの館とか王立研究員で最新情報を引っ張ってくる時もタダ!!! おまじないには★二ついりますけど、相性確認がタダで何回もできるのは便利やなぁと(笑)。
育成は例によって守護聖にもらったサクリアを9つの惑星で流現させるだけ。ただし、惑星によって渡航日数が定められていて、往復だけで最大6日間費やすわけで、序盤はこれが実に面倒です。
ところで司書さん、ゲームをしていた時、デ・ジャブを抱きました。そう、まるでこのゲームは、菅原文太兄貴主演映画『トラック野郎』シリーズですよ、お嬢さん方!! 集積した物資を全国各地に運び、そこの名産を船に積んで戻る(育成する惑星でもショッピングできます)のを繰り返す日々。しかも通り名はエトワール──流星──。つまり主人公は『トラック野郎・女一人の流れ星、宇宙御免の純情暴走』みたいなわけですね(笑)。デコトラならぬ宇宙船をかっ飛ばして(運転すんのはクルー達ですが)ですよ。
育成ですが、真面目にやるのは前半のみ。茶髪アンジェの縄張り担当の守護聖を揃えた後は、はっきり言って次の日の曜日までの時間つぶしやったり、守護聖用の貢ぎ物購入費用をレイチェルからもらうための、まぁ、お仕事という感じです。この育成という部分を潔くすとっばしてしまう辺りに、コーエーの豪気を感じます(笑)。育成とか宇宙の危機とかは眼中にないアンジェリーカー気質を、実によくわかってらっしゃる(大爆笑)。
守護聖との親密度が上がると、例によって彼らは公私混同を始めるわけですが、今回は執務室の奥にあるプライベートルームに招いてくれますが、キャラによっては身の危険を感じるというか、シャレにならん人が続出(笑)。引きこもるのが実にお似合いなキャラもおりますが、どっちにしろ、守護聖が引きこもるのはいかがなものか、というより、宇宙の危機と違うんですか、あんたら(笑)。特にジュリアスに引き込まれた日にゃあ、宇宙は常に危機状態にあると言っても過言ではないような……。
歴代主人公とそのライバル、金髪アンジェと女王補佐官ロザリアは相変わらずですが、茶髪アンジェは激務で慢性疲労気味でやつれた感じで、そこがそそるのかと思わなくもなく。レイチェルも相変わらずです。
そうそう、主人公には相方があります。その名も『タンタン』。宇宙の神秘がどうこうとかの石版の守護者か精霊かなんか知らんけど、ゲームの中では兎のぬいぐるみに憑依して登場。しかし、そのぬいぐるみは兎に見えません(笑)。どう見ても“くたびれた犬のぬいぐるみ”にしか思えないんですが、初めてタンタンを見た守護聖全員が兎と認識しやがるのが、マジで不思議でした。兎には見えへんて、どうやっても。主人公の服装ですが、今回は画期的なことに膝下のスカート丈ですよ。しかも丈夫そうなロングブーツを履いています。これって、万年女日照りの18人の男の真っ只中に放り込まれる事情を、実に如実に物語ってるなぁと(笑)。けど、三つ編みお下げでピンクのリボンという、オヤジ悩殺アイテム搭載というあざとさが、実にコーエー的(笑)。
デートでは私のお部屋と、セレスティアというテーマパークみたいな場所があります。セレスティアは確か『アンジェリーク・トロワ』で誕生した小宇宙やったかで、確か前回せっせと育成したような記憶があるのですが、最終的に遊園地を育成したのかと思うと脱力しますな(笑)。ここ、静かな小径と森の湖がありまして、基本的に恋愛イベントはここで起きますが、というか、ここでしか起こせないわけで、オマケに平日には守護星を連れ込めないというか、恋愛イベントが起こせるデートは日の曜日にしかできませんのが、非常に不便です。平日デートは船のティールームだけで、親密度の上がり具合がイマイチでなー。
あと、プレゼントで守護聖の餌付けも可能。ライバルがいないのと、ちゃんとした店で買い物ができるので品切れとかもないので便利。例によって守護聖ごとにお好みの品がございます。あと、デート中に投資を回収できるというか、最大一人二個までのプレゼントをGetできるので、その辺は虎視眈々と狙うのがよろしいかと。
森の湖の恋愛イベントを3回起こしたら、準備完了。翌日、レイチェルを訪ねて最後の試練とかの最後のイベントを終えたら、送付人不明の呼び出しメールが届きます。翌日、指定場所に行くと『恋愛エピローグ』というムービー付き、由羅さんのイラストスチル有の恋愛エンディングで終了。あと、森の湖での告白したり、告白されてのエンディングもありますが、こっちはムービーなしでCG風のスチル有り。ちなみに絵柄は一種類。デートとかのスチルもあるので、攻略サイトさんとか攻略本はいります、コンプリートを目指すなら。
ゲームの流れはこんなもんですが、操作性とかは一番こなれてる感じですかね。絵もきれいやし、スチルも集める気になるレベルと思うし。季節ごとのイベントとかもあるので、半年ずらしたデータを作って楽しむのがいいかと。や、茶髪アンジェの縄張りの守護聖を全員集めるのに、結構な日数がかかるし、デートスチルはある程度の親密度がいるのでどうしても取りこぼしが出てしまうんですな。まぁ、スチルを全部集めたらご褒美メッセージがもらえますが、コイツ、声入ってないんで集める甲斐がイマイチなかったりするけども(笑)。まぁ、このツメの甘さも実にコーエーということで(笑)。
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