文多のテクニカル受検記

文多さんからテクニカル受験期をいただきました。

【会場】
2019年3月3日(日)新潟県赤倉会場(赤倉観光リゾートスキー場)

【マテリアル】
ロシニョール DEMO BETA TPX 166cm 2014/15モデル

【受験のきっかけ】

元々は、2015シーズン頃に受験をと考えていました。
年40日ほど滑る年が何年か続いたので腕試しにと思っていましたが、一頃体調を崩してしまいやむなく断念しました。
その後、結婚して子供も生まれ、自分は十分遊んだしそろそろ家族でのレジャースキー(雪遊び)に切り替えようとかな思っていましたが、
シーズンに入ったろころ、妙高赤倉のスキー仲間や管理人さん、ほぺーさん等jamの方からも色々と教わっていくうちに徐々にスキー熱が再燃。
技術的にはなかなかキレや走りを出せずにいて、自分に受験はまだ早いかなという気持ちもありましたが、それよりもチャレンジしてみたい気持ちが上回り
受験してみることにしてみました。1級合格後、実に10年ぶりの検定受験です。
受験会場は菅平にしようか、福島の羽鳥湖にしようかなどと色々迷いましたが、定宿もあり子供たちの遊び場にも困らない赤倉会場での受験に決めました。
快諾してくれた家内に感謝です。


【事前講習】
テクニカル班、クラウン班とも20数名程度が受講しました。テクニカル班は2班に分けてスタートです。
午前中はチャンピオンBコース(上級)コースで大回り、フリーの講習となりました。検定でも使うバーンになるとのこと。
講師は1人1人に丁寧にコメントをくださる方で、私は後傾気味、外腰が遅れないようにとコメントを貰いました。
スピードと春雪の斜面に少し腰が引けてたので指摘通りだなと思いました。
しかし2本目のフリーで転倒→手首を負傷した方が出てしまい、未成年だったこともあり講習がストップ。
結局、講師が負傷者を連れて下山することになったので、その後2班合同となり3本で時間切れとなってしまいました。残念!!
午後は、小回り系の講習、通常コブびっしりのホテルAコースを圧雪していたので、講習前に受講者でコース2レーンコブを作製。
細かなコブと縦長のラインコブが出来上がり、その右隣に整地1コース、更に右側が一般客のトラバースゾーンとなりました。
コブは今シーズン2回ほどしか入ってなかったので、個々で良いイメージを持ちたいなと思っていたところでしたが、
1本目に選択した細かなコブで速攻転倒…その後もコースアウトなどを続けてしまい、最後にようやく完走という散々な出来になってしまいました。
ムキになった自分が馬鹿だったなぁと反省しましたが、負けっぱなしで決戦に向かわずには済んだので、その点だけは自分を評価してます。
講師からは厳しいコメントを何度も頂きましたが、自分の技術が伴っていないので仕方がありません。


【本番当日】
天候は晴れ、気温は上がる予報でした。27名受験で待ちすぎず急かされすぎずのちょうどいい人数だったかなと思います。
テクニカルプライズは小回り→フリー→大回り→不整地小回りの順番で、6人飛ばしローテーションがありました。
一緒に受ける仲間の皆さんと同じ行動パターンだったので、落ち着いていたと思います(直前までは...)。



整地小回り
今季ずっと悩んでいる小回り種目が一番最初だったので、自然と体に力が入ってしまいました。
10年ぶりのスタート位置。緊張して頭が真っ白になりました。
滑り出しで小さな固い小石のような雪の固まりが気になって集中力が途切れてしまい、落差や内足の回旋、谷回りなど、気をつけようとしていたことが
頭からスッポリ抜けてしまいました。
結果、単に板をワイパーのように振るだけの操作になり、やってしまった感満載であっけなく終了。
自己採点は73点。


フリー
リズム変化の練習を正直していなかったので、直前までターン構成を悩んでしまいました。
準備不足は否めず、スタートして大回り3つ目くらいまでは良かったと思いますが、途中に仕掛けたギルランデ→小回りが減速要因になってしまいこれもあっけなく終了。
自己採点はやはり73点と見ました。大回り中心の構成にしておけばとちょっと後悔。



不整地小回り
前日に腐心したコブは整地されており、もう一度受験者で作り直しになりました。
2つラインを作りましたが、思ったより雪が緩んでいなかったので、浅いコブと上部がバンク気味で途中からリズムが変わるコブの2択になりました。
赤倉らしい深くてでかいコブを期待してましたので残念でなりません...。
私は昨日のイメージ通り行きたかったので、昨日と同じライン。
検定日は浅いコブでしたが、無意識に怖がっていたのか体が落ちてこず、なんとか下りてくるようなビクビクした滑りになってしまいました。
自己採点はこれも73...もしかしたら72もあり得るか。


整地大回り
フリーの位置から少し下げた位置からスタートです。大回りは調子が良かったので、合格点を狙いましたが山回りの時に横に引っ張り過ぎてしまい、
スピードはあったと思いますがなかなか落ちてこない消極的な滑りになってしまいました。
自己採点は期待を込めて74点。



結果
結果は自己採点どおりの結果になりました。
整地小回り:73点、フリー73点、不整地小回り73点、整地大回り74点
俗にいう「出直してこい!」のレベルですね。悔しいですが今の実力がよくわかり納得感がありました。
ちなみに合格者は2人/27人。なかなか厳しいジャッジだったのかなーと思っています。



【講評】
●大回り系
・切替の時に抜重してる人が多かった。
・また山回りの時に回ろうとして横に横に引っ張っていた人も多かった。
・谷足に重さをのせてその反動を使い、谷回りするときにしっかり荷重してターンをしていた人に点数を付けた。
・練習としては山開きのシュテムターンを繰り返してやるとよい。
・これから春にかけて雪が悪くなるが、雪が悪くなるこれからこそ良い練習になる。

●小回り系
・整地(ナチュラル)は、前半の谷回りができておらず、上体の振りこみを使ってスキーを回してあてるだけのエッジングをしてる人が多かった。
・また大回り同様、切替の時に抜重する人が多かった。
・谷回りでかじ取りをしてうまく切り替えていた?人に点数を出した。
・コブはスキーを横にして横滑りで落下する人が多かった。
・うまく吸収してターンの前半につなげ、動きをとめないスキー操作ができた人に点数を付けた。
・スキーは体とつながってるので、スキーブーツを動かすイメージ、切替の時に自分が動きたい方向に動かすつもりでターン弧を描くつもりで滑るとよくなっていく。
・こちらも練習としては山開きのシュテムターンを繰り返しやるとよい。

後ろの方だったのであまり聞き取れませんでしたが、こんな感じのことを言ってました。

【終わりに】
個別のコメントはありませんでしたが、全体講評で話していた内容は全て自分に当てはまることだし、初めて受験してみて自分の立ち位置がよくわかったので
悔しいですが次につながる良い機会になったと思ってます。

足りないのは心技体全て。特にスタート位置に着くまでのルーティンや気持ちの持っていき方等、メンタル面も随分足りないなぁと実感しました。
子連れスキーヤーで自分で自由に使える時間は限られてますが、限られているからこそ頭をフル回転させて、正しい練習を短時間で数多く少しずつ積み重ねていきたいと思います。
春の悪雪でどれだけ鍛えられるか...頑張ろうと思います。
最後になりましたが、今シーズン色々と助言をしていただき、またお付き合いを頂いた全ての皆さんに感謝します。
これからも精進しますので引き続きよろしくお願いいたします。



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