あいじんのテクニカル受検記
あいじんさんが6回目のテクニカル挑戦で合格しました。
受検記をいただきましたので、掲載させていただきます。
/前段/
受けようかな?どうしようかな?仲間達はテクニカル合格したけどどうしよう・・・どうせ受からないから・・・。
と、うじうじ考えていたけれど八海山の常連さん達にお祭りに参加しない?と促され初めてテクニカル受検したのが2015年。
そして17/18シーズンは2008年1月に1級を取得してから10年目の節目のシーズンです。
いつもより真面目に練習することを決意してシーズンインしました!
テクニカル受検歴は以下
1回目2015年2月 八海山
2回目2016年2月 八海山
3回目2017年1月 八海山
4回目2017年3月 岩原
5回目2018年2月 上越国際
6回目2018年3月 八海山 合格!
■5回目の受検記
会場 | 上越国際スキー場(新潟県) |
検定日 | 2018年2月4日(事前講習:2月3日) |
使用板 | 17/18 HART DEMO STSP 165cm |
受検者数 | 合格者数 40名中4名 |
天気 | 晴れ時々雪 |
検定の本番ターゲットは3月の八海山会場と決めていましたが、早めに新潟県のジャッジポイントを確認するために2月前半に受検することにしました。
事前講習で言われたポイントは「板をずらさない」「あぁうまい!」って思わせることだそうです。
うーん、わかりやすい言葉に聞こえますが実は非常にわかりにくい。長島監督の言葉ようなアドバイスポイントです・・・。
ずらさないという言葉は事前講習の講師4名が4名とも言っていました。ずらしたらスピードが落ちて走らないでしょ!とも。
あとは「スピードコントロール」「深回り」「スキーにしっかりのる」「推進力」がポイント。
新潟のジャッジはこのような目線のようです。 当たり前のことで特別なことはないと思いました。
/受検結果と種目別アドバイス/
種目 | 合否 | アドバイス | |
大回り | × | 74 | もっと板が走るはず。板の動きを止める動きが見えている。 |
フリー | × | 73 | 大回りからのリズム変化がスムーズにできていない。 大回り同様に板の動きを止めてしまっていることをフリーでも言われる。 |
小回り | × | 74 | なにげに自信があったのですが・・・。ひねりが足りない、スピードコントロールができていないとの指摘。 板のソールが見えるくらいひねる意識だそうで。 |
不整地 | × | 74 | 大の苦手のラインコブでしたが、まあまあの滑りができました。 74でも満足。指摘事項は特に無し。うむ、困ったぞ。 |
結局、今迄で教わってきたことと全く同じことを言われてしまいました。
結果は残念でしたが改めて課題を再認識できた有意義な二日間でした。
■6回目の受検記
会場 | 八海山スキー場(新潟県) |
検定日 | 2018年3月4日(事前講習:3月3日) |
使用板 | 17/18 HART DEMO STSP 165cm |
受検者数 | 合格者数 78名中7名 |
天気 | 晴れ(暑い) |
雪質 | 完全に春の雪 |
検定バーン | 前倉ゲレンデ |
/事前講習/
事前講習は講師がコース下で待機して、受検者がどんどん滑り アドバイスをもらうスタイル。(上越国際会場でも同様でした)
気温が高く、事前講習の人数が多いのでゲレンデがすぐ荒れてしまう状況。 結局 各種目2本しか滑りませんでした。
アドバイスはどの種目も想定内の内容だったので対応可能だと考えました。
それと、八海山の前倉ゲレンデは、リフトを下りてからの横移動が長い。
気温が高いことや、雪が滑らないことで体力消耗が気になった。明日の体力温存をするためにも滑り過ぎないようにしました。
事前講習が終わった後は少し自信が湧いて来ていました。
今までになく、事前講習をいいイメージで終えることができたと思います。
/検定/
検定当日は快晴。 完全に春の陽気です。
気温がプラスまで上がってしまい雪が滑らない。そのため1本滑るたびにワックスを塗って滑る作戦で臨みます。
背中のポッケに忍ばせたチョコレートを食べつつ、飲み物を雪に冷やして給水をしながら自分の順番を待ちました。
緊張しないコツは人それぞれあると思いますが、今回私が実践したことは「他の受検者の滑りを見ず、自分の滑りを信じる」ということ。
昨日の良いイメージがあることや、上越国際で練習受検をしていることからか、検定日も楽な気持ちでの受検することができました。
さあ、いよいよ自分の滑走順番がやってきます。
心の準備を整え、今までやってきたことの集大成を出せるかどうか!? 検定スタートです。
フリー滑走
前回の上越国際会場で指摘された大回りやフリー滑走の板の走りを表現する練習の成果を信じて滑りだす。
大回り2ターン→中小回りを2ターン→大回り2ターンと、練習してきた構成は予定通り。
しかし雪が緩んでいたことなどの外的要因もあってイメージしていた板の走りが出ませんでした。
75にはスピードが足りないかもしれない。74と予想。
大回り
フリー同様に大回りも板の走りの練習をしてきました。しかしフリー滑走の時よりも雪が悪くなっていて雪が滑らないので難しい状況。
どひゃー!うりゃー!と気合をいれて行ってみる。 が、課題になっていた切り替え時に板の走りが止まってしまう感じがあった。
滑り終わって少ししょんぼり。 74と予想。
小回り
今期不調で自信があまりない小回り。しかも更に雪が悪くなって板が滑らない。これは困りました。
スタートしてすぐに、練習してきた運動要素だけでは板の動きを表現できない雪質だということがわかりました。
そこで反復横跳びのようなイメージに変更。 板の動きをとめないように左右の幅を意識して滑ります。
死に物狂いで斜度変化のあたりで板を走らせてるよ!ってアピール要素も加えてみたりした。
まぁ、もしかしたらOKかなという感じ。
75が出るかもしれないが、期待しないという意味で控えめの自己採点74。
不整地小回り
検定員で来ていた星直樹さんが滑ったラインをぶっつけ本番で選択することにしました。
片斜面にできたラインコブしたが、リズムと深さが私でも攻略できるとの判断で即決。 これが吉とでるか凶とでるか。
その読みは当たりました!
あまりラインコブは得意ではないのですが、リズムとスピードをうまく表現できたと思います。
今までのラインコブの中では会心の滑りでした。
これが私のコブのMAX実力。75が出なかったら素直に実力不足として受け止めます。
自分によく頑張りましたと心で褒める。 自己採点は75出てくれ! と心の叫び。
/発表/
4種目ともイメージが良かった事前講習の滑りとはかけ離れた滑りになってしまい板の走りが表現できませんでした。
今回も撃沈したと思い検定後に味噌ラーメンをやけ食いしました。 おいしかったです(笑)
しばらく待機して結果発表です。
いつも通り全体講評があり、その後に合格者の名前が呼ばれていきます。
3人目が呼ばれてもう駄目だと思っていたら、奇跡が起きました。
なんと4番目に私のビブ番号と名前が呼ばれる。(呼ばれたらしい?)
全く予想してなかったため、しばらく気がつかず周囲の人につつかれて気がつきました。
「え?えぇっ!? ご、合格!?」
あわてて前に出て行きましたが、実感がずっとわかない状態で呆然としている感じ。
最終的には7名の合格者。
合格率は10%未満。
/採点結果/
大回り | フリー | 小回り | 不整地小回り |
75 | 75 | 75 | 75 |
自分の自己採点より各種目+1点をもらえていました。
これはうれしい誤算です。
正直ほんまかいな?という感覚でしたが失敗をしたと思えた滑りでも合格レベルまで上達していたんだというように考えることにします。
合格証をもらえた時の感動はひとしおです。
/最後に/
今シーズンはビデオ撮影を何度も繰り返して練習を実施。そしていい感覚があれば再現率をあげるように更に練習してきました。
滑走イメージがなかなか具現化できなくて、落ち込んだこともありましたが今回の結果で報われた気がします。継続は力ですね。
また雪が悪かったということも逆にプラスに働いた気がします。
私自身も雪が悪いことでパフォーマンスが落ちたのですが、他の人よりもパフォーマンスが落ちなかったかもしれないと思っています。
1級という長かったステージからやっとステップアップできました。
八海山のスキー友達に受検を誘われなければ今回がなかったわけで、八海山メンバーには「きっかけ」をくれたことに大変感謝しています。
よくよく考えると実は「きっかけ」は、結構沢山転がっていることに気がつきます。そこにどう向き合うかだと思います。
「きっかけ」から逃げないようにしていきたいですね。
また、skijamのメンバーや、他のスキー仲間達にも大変感謝しています。
このような仲間達と切磋琢磨できる環境にも感謝です。
それと私の永遠の師匠、大平成年さんからコメントをいただきましたので紹介しておきます。
「毎年、目標を持ってそれに向けて練習を継続すること。
例えば、テクニカルホルダーは、毎年クラウンを受検することを目標とすること。そうしないと下手になる」
なるほどと思いました。
クラウンなんて受かるわけない・・・なんて決めつけず挑戦していきたいと思います。
jamの管理人さん、一緒にクラウンめざしましょー!
/jam管理人より/
お疲れ様でした。 合格おめでとうございます。
なにがあっても受検し続けるスタイルはリスペクトいたします。
そして大平さんの最後の言葉、ぐうの音も出ません。
「受からないから受けない」典型的な逃げですね。 今までの自分を見ているようです。おはずかしい。
一緒に切磋琢磨いたしましょう。 よろしくお願いいたします。
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