〜読者の声〜

 読者の皆さんのご意見・感想は、私たちスタッフはもちろんのこと読者の皆さんに対しても大きな刺激となります。ぜひお手紙・FAXをお寄せください。 あて先は
 郵便番号305 つくば市天王台1 筑波大学応用生物化学系 橘研究室気付
でおねがいします。

 70回の有機セミナーに飛び入りで参加させていただき、ありがとうございました。いまの仕事の「慣れ」の中で漠然とした違和感を感じながら毎日を過ごしていた私自身をもう一度見直すよいきっかけとなりました。よい刺激をいただき、ほんとうにありがとうございました。たくさんの人がいて橘先生とお話しをすることができなかったのが心残りですが、必ず再びお会いできる時がくると思っております。
 社会人になれば誰でもが感じることなのでしょうが大学時代はぜいたくに時間を使っていたなと思います。いまはとても忙しい生活を送っていますが、地に足のついた考え方をするようになりました。農業という現場(養鶏業)を職業として選択したいまの私はひとつのステップを踏んでいるのだと思います。農業に対して私が何を求めているのか、これからゆっくり考えていきます。このつぎにお手紙するときは、卵産業の二極分化(経済志向と健康志向)について書きたいと思います。ではお元気で。
(岡山県・中野ちひろ)


 ご無沙汰していますがお元気ですか。この半年ほど旅に出ていてストレスや現金収入とは無縁の生活をしています。ここ1カ月は宮城県丸森町の養蜂をやっている友人のところでお世話になっているのですが、ほぼ毎日近所の農家で「あんぽ柿づくり」の手伝いをしています。柿とりから皮むき、ひもにかけて、つるして、と大変手間のかかるものだということを実感しました。毎日同じ仕事の繰り返しですが「コツ」が必要なのであきがきません。そして「季節」というものを実感できてうれしいです。
 有機農業新聞の32号もまた、面白い記事が多く、すごいパワーを感じることができてよかったです。これからも元気な人たちにささえられて、ますます素敵な新聞になっていくといいですね。このあと「つくば」へ遊びに行きたいと思いますのでよろしく。
(旅の途中・落合 宏)


 お変わりありませんか。大地から(北海道環境通信)第5号ができましたので送ります。医療と農業を結び付ける医農学をめざして小樽市の近くの余市にある農場を買いました。元果樹園(リンゴ)で3ヘクタールの広さです。といっても緩傾斜地の部分は1ヘクタールくらいで、あとはやぶ、断崖、小川、湿地、急傾斜地で農地には不適な地形です。10年以上も耕作放棄されていましたので、これから土づくりです。小林寶治さんの「粘土農法」も読みました。サンラテールも使ってみます。医者をやりながらの農業ですので、いわゆる
「有機農業のやり方」ではなく、自然農法的なかたちになるでしょう。
 現状は果樹の1本も植わってないので、これから果樹園づくりです。いろんな多種類のブドウを栽培し友人、知人に分けれたらいいなと思います。穀類や野菜ももちろん作りたいのですが、兼業農家ですからどこまでやれるか、自給的農業ができればいいと考えています。ビニールハウスは環境ホルモンのことを考えてやめにし、ぜいたくですがガラス温室を建てることにしました。夢はどんどんふくらんでゆきますが、過大な夢を描き過ぎているのではないかと心配です。楽しみながらゆっくりとやっていきます。
(小樽市・田中啓一)


  突然ですが、学生時代になぜか手にした「つくば有機農業新聞」のことが気になりお手紙しました。いまはフリーで本の編集や取材などをしていてライターとしては駆け出しです。自分の胸の内には伝えたいこと、伝えるべきことが埋まっているように思えるのですが、それが形となって見えてきません。やはり私はこんなとき原点に帰って考えてみたいのです。筑波大学を出てしまったいま、「つくば」を見近に感じられるものが欲しい・・・。それで「つくば有機ネットワーク」に入会したいと思いました。いま私が関心をもっていることの共通のテーマは「失われてはいけないもの」とか「残しておくべきもの}ということになることに最近やっと気がつきました。次回71回のセミナーには是非参加したいと思いますのでよろしくお願いします。
(川崎市・中瀬雄一)


 ごぶさたしていますがいま私は青年海外協力隊の派遣前研修で熊本県の農家で農業の実習をさせてもらっています。4月から10月までは八ケ岳の中央農業実践大学校でおもに果菜類の栽培実習をしていました。それまで一つの作物の栽培を種まきから収穫まで体験したことがなかったのでこの7ケ月間は多くのことを感じ、学んだ日々でした。4月にはミクロネシアに出発します。
(熊本県・中島 亮)



 神戸に来て1年半、早くも2度目の秋を迎えています。こちらでは相変らず神戸震災ボランティアNGOのスタッフをやっています。都会ぐらしをしていると自分でしっかりアンテナを張っていないと、どんどん感性がにぶくなっていきそうで、ちょっと怖いような気がします。
 久しぶりに有機農業新聞を読みましたが、有機農業で考えていることと神戸の震災から見えてきた課題とは、あまりにも共通するところが多く、背中がゾクゾクするような想いで読みふけってしまいました。そこで急に思い立って
「つくば」へ行きたくなりましたのでよろしくお願いします。
(神戸市・福田和昭)


身土不二いわての会の小島さんに筑波大の有機農業論のことをお聞きしました。また有機農業新聞をホームページで拝見し大変興味を持ちました。私の専門は土壌学ですが現在岩手県立農業大学校で植物バイテクの担当を命じられ、哲学なき先端技術の怖さも感じております。シュタイナーについてはボン大学の有機農業研究所を訪問したときはじめて知り、自然科学の限界を謙虚に認める必要を感じました。書きたいことはたくさんありますがとりあえず入会申し込みをさせていただきたいと想います。
(盛岡市・小野剛志)


新規参入農業者ネットワークをつくろう
 70回セミナーに参加させていただき、ありがとうございました。とても有意義な時間を過ごすことができました。全国各地から様々な年令層の方が参加され、それぞれに「想い」を抱かれているということに喜びを感じるとともに農業の現場にいる人間として心強く思いました。
 私は農業の世界に新規参入し、3年半が経過しました。やっと農業らしきものをやれる状況になりましたがまだまだスタートラインの一歩手前の段階です。
 ここにくるまでにたくさんの問題に直面しました。技術、設備、資金調達、農地、住居、販路など・・・。まだすべてにおいて未解決ですし、日々の生活もあります。まさに新規参入者が農業をおこなうということはゼロからのスタートどころかマイナス100からのスタートでようやくゼロになったころには疲れ果ててしまう、これが現状です。それでも今の農業の危機的状況(地力低下・環境への負荷・後継者不足・流通の肥大化など)を解決するために、新規参入者は大きな原動力になりうると思います。かれらが等しくスタートラインに立てるように、パンフレットだけではない本物の行政的バックアップが必要ですし、そういう新しい力を受け入れる研修先などの受け皿も必要です。
 ことさら有機という言葉を使わなくても、自然の摂理を素直に受け入れながら作物を育てるという、ごく当たり前の方法さえ守っていけば、きっとそれが最高の農業なんだと思います。よいものさえ作れれば農法など何でもよいのです。問題はよいものをよいと評価しないシステムにあり、流通革命こそ農業の急務だと思います。
 そこで今、新規参入をめざす人たちの受け皿とそのネットワークづくりの構想をまとめているところです。ぜひみなさんと一緒に作っていきたいと思います。
(つくば市・山本昌弘)


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