感性を摩耗させざるを得ない現代社会。その一方、心に触れるいくつかの言葉が、私達の心の目を開いてくれることがあります。そんな力を秘めた本に、あなたが出会えることを祈って。 |
これは、私が(そして、もしかしたらあなたも)これまでに出会ったことのない教科書です。5章からなるこの教科は、まず「法律と権利」から始まり、そして「あなたと他の人々」「あなた自身の経済」「コミューン」「私連の社会保障」と椀きます。読み進むうち、心に残る項目が次々と出てきます。私達には自分で思っているより能力がある、何者かでありたい、コミューンにおける民主主義、離婚、たくさんの障害者がいる、仕事を失う人もいる、特別な援助が必要なこともある、老人になる、など・・・そして、子供たちの今と将来にとって必要な事柄が説明されています。「あなた自身の社会一一スウェーデンの中学校教科書」
アーネ・リンドクウィスト,ヤン・ウェズテル
川上邦夫訳 新評論(1997)212P(2200円+税)
読んだことはないのに、内容はよく知っている。そんな本ってあるものですが、有島武郎の童話集も、そんな中の一冊です。「一ふさのぶどう」有島武郎
借成社文庫(1977)163P〈600円+税)