今、学生の思うこと

rotate.gif 受験を終え大学にはいって2ヵ月。実際の大学生活は感動や失望、喜び、驚き、様々なことがあります。そこで私は、大学生活に私たち学生が何を感じているかを綴っていきたいと思います。

rotate.gif私は大学で講義を受けていて、自分を含め学生から「ああ、そうか!」という声を聞いたことがほとんどありません。さらに友人は口をそろえて、講義はつまらないと言います。なぜ、それ程講義がつまらないのでしょう。(誤解のないようにかいておきますが、非常に興味深い講義もあります。ただ、人によって関心が違うので、同じ講義の評価も人によって違うということになります)

第1の理由は知りたいことが話題にならないことです。ある講義で農業基本法の失敗について質問したところ、このことは3年次でと詳しい説明を先延ばしにされました。その解説が1年次には難解だとしても私は今、聞きたかったのです。これと同様なことが残念ながらしばしばあります。 第2の理由は内容が充分に理解できないことです。この原因には講師の説明の方法がまずいことが挙げられます。

第2の理由は内容が充分に理解できないことです。この原因には講師の説明の方法がまずいことが挙げられます。OHPやスライドを利用する形式で、部屋が暗いためノートがとれないのには閉口しました。さらに毎日講義がつまっていて、各々に充分な時間をかけられないことも原因です。講義はその学問体系の入口です。講義の面白い部分を調べれば、色々、興味深い研究に出会えます。しかし、充分な時間調べられないため講義が物足りなく感じてしまうのです。

第3の理由に学生から高校生気分が抜けていないことがあります。高校の授業と同様に大学の講義でも自分の『知りたいこと』を全て教えてもらえると思い込んでいる部分があります。講義は広大な学問体系や現在行なわれている研究、研究方法を幅広く伝えます。そこで興味をもった対象を自分で調べて行くのですがーーほとんどの学生は自分で学ぶ方法を高校で習っていません。無論、大学で習えるわけでもありません。ここで学生は行きづまってしまい、結局、講義がつまらないということになってしまうのです。

rotate.gif1年次に講義はつまらないという印象が強いとその後、講義から有用で面白い情報を得ることが難しくなってしまいます。学生は興味ある情報に対して敏感なアンテナをもっています。しかし、最初に講義がつまらないと思い込むとアンテナがしぼみ、本当は面白いはずの講義からも情報を逃がしてしまいます。これは学生にとって大変、損なことです。講義の説明の方法がまずい、講義がつまりすぎている、学生が学ぶ気持ちを満たす方法を知らないため講義を活かすことができない。このことが今、最も強く感じることです。                         (飯泉 仁之直)



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