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2003年06月28日(土) 15時21分
＜皇室グッズ＞皇居内の通行証が流出 ネットで売り出される（毎日新聞）天皇陛下が使う車などを管理する宮内庁車馬課の車庫から、皇居内を自由に通行できる車のステッカーが持ち出され、１０万円前後でインターネットオークションに売り出されていたことが分かった。同庁はすぐにネットから削除を求めて実害はなかったが、「恩賜のたばこ」に続く“皇室グッズ”のネット上への流出に、頭を痛めている。このステッカーは、同庁長官や幹部、皇宮警察、職員の車などに対して秘書課が管理・発行しており、運転席のフロントガラスの内側に掲示すると、皇居の門を自由に出入りできる。ところが昨年９月中旬ごろ、この１枚がネット上で売りに出されているのを同課員が見つけた。調べたところ、番号から同庁幹部専用車のもので、車馬課の職員が知人を車庫に案内した際、駐車中の車内から知人が持ち出したことが分かった。この車庫には陛下が使う車をはじめ昭和天皇が使った貴重な車もある。一般公開されていないが、職員の紹介があれば見学でき、皇居内の隠れた人気スポットになっている。 この知人は悪用する意図はなかったなどと弁明し、ステッカーを切り刻んで返却してきた。同庁は警察に被害届を出したが、ステッカーそのものは財産的価値が低いなどとして窃盗などの罪に問えず、職員を口頭注意処分にし、職員紹介の車庫見学を禁止した。 処分を公表しなかったことについて、同庁幹部は「職員全体に注意を促す事案とは判断しなかった。隠すつもりはなかった」と説明している。 皇室グッズの流出では、菊の紋章入りの「恩賜のたばこ」９本が、今月２１日から始まったインターネットのオークションに出品され、同庁の申し入れで削除されていたていたことが分かっている。【大久保和夫、真鍋光之】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030628-00001053-mai-soci |