県、違反香料販売で営業禁止と回収命令日本フィルメニッヒ茨城工場（東京新聞）

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2003年06月21日(土) 00時00分

　江崎グリコ（大阪市西淀川区）が販売するガムから法定外の食品添加物が検出された問題で、県生活衛生課は二十日、食品衛生法に基づき、この添加物を含む香料を加工・販売していた香料メーカー「日本フィルメニッヒ」（東京都中央区）の茨城工場（北茨城市中郷町日棚）に営業禁止と香料の回収を命じた。

　同工場は昨年十一月から今月にかけ、米国から添加物「Ｎ−エチル−４−メンタン−３−カルボキサミド」を含む香料千四百八十五キロを輸入し、小分けして千八十五キロを九州グリコに販売していた。同社は同香料を使ったガムを自主回収中。

　県は昨年の協和香料化学の違反香料製造事件の反省から今年二−三月、県内の添加物製造施設四十六施設に立ち入り検査したばかり。

　同工場は当時、県に「食品香料用原料はすべて日本の食品衛生法に適合している」と報告していた。