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2003年06月13日(金) 06時45分

漁業調整委員自ら使用 トラフグ養殖ホルマリン問題熊本日日新聞

 芦北郡内のトラフグ養殖業者がホルマリンを使用していた問題で、この業者が、全国で初めてホルマリン使用の全面禁止に踏み切った天草不知火海区漁業調整委員会の委員を務めていることが十二日、分かった。

 業者は五月の県の聞き取り調査で、二〇〇一(平成十三)〜〇二年に計約六百リットルのホルマリンを寄生虫駆除のため計約五万匹のトラフグに使ったことを認めている。

 同委は漁業者間の“取り決め”として、〇〇年四月から二年間、トラフグ養殖でホルマリン使用を全面禁止。〇二年四月、再度二年間の禁止措置をとった。同委が違反を認定した場合、知事に対して使用禁止命令を出すよう申請でき、知事命令に従わなければ罰則が適用される。

 同委員は、漁業者が選挙で選ぶ公選委員九人と知事が選任する学識者ら六人で構成。この業者は同委が使用禁止に踏み切った後の〇〇年八月の選挙で選ばれた。任期は〇四年八月まで四年間。

 業者は「使用を全面禁止した科学的根拠が分からないので、委員会の場でも問題提起してきた。漁業者代表の立場で選ばれており、委員を辞める意思はない」という。

 同委事務局の県漁政課は「使用禁止は漁業者間の約束。その約束違反の疑いで調査を続けており、今はコメントできない」としている。

 委員の一人は「委員がホルマリンを使っていたとなれば、決まりを守っているほかの業者に示しがつかない。委員を辞めてもらうほかない」。別の委員も「個人的にたとえ使用禁止に反対であっても、委員会として決めたことを委員が破るとは、開いた口がふさがらない」と憤慨している。

http://kumanichi.com/news/local/main/200306/20030613000043.htm

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