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2003年06月12日(木) 14時41分
御堂筋ＡＴＭ爆破事件で懲役１０年判決 大阪地裁（朝日新聞）大阪市中央区の旧あさひ銀行の御堂筋出張所で現金自動出入機（ＡＴＭ）コーナーが昨年６月に爆発、炎上した事件で、現住建造物等放火や窃盗などの罪に問われた元東洋テック警備員植野聡被告（３７）に対する判決公判が１２日、大阪地裁であった。上垣猛裁判長は「通行人３人が熱傷を負うなど結果は重大だ。他人の生命や身体への危険を顧みない自己中心的な犯行動機に酌量の余地はない」と述べ、懲役１０年（求刑懲役１２年）の実刑判決を言い渡した。 判決によると、植野被告は借金の返済に窮して昨年５月２４日と６月１４日の２回にわたり、東洋テックの現金仕分け用分室から同出張所のＡＴＭに運ぶ予定だった計２６５０万円を盗み出した。犯行の発覚を免れようと、同６月１８日夕方、同ＡＴＭコーナーに侵入し、ガソリン約２０リットルをまいてライターで火をつけて全焼させた。 犯行で自身も大やけどを負った植野被告は公判を通じて車いすで出廷。上垣裁判長が「どこかで考え直すことができなかったのかと思うと非常に残念だ」と述べると、植野被告は「はい」と頭を下げた。(06/12 12:55) |