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2003年06月06日(金) 00時00分

県立病院で医療ミス4件 県昨年度の発生状況発表 東京新聞

 県は五日、県立病院で体内に手術用具のポリエチレン製マットを置き忘れたり、胃薬を誤って静脈に点滴する医療ミスが昨年度に四件あったと発表した。いずれも患者の生命に別条はないというが、県は「再発防止に務める」としている。

 県は昨年七月、医療の透明性を高めるために、県立四病院の医療事故の公表基準を策定し、今回初めて明らかにした。軽度のレベル1から患者死亡の同4まであり、総合医療センター(四日市市)では同1が二件、同2が一件、こころの医療センター(津市)は同1が一件。一志病院(白山町)と志摩病院(阿児町)はなかったという。

 具体的な内容は、総合医療センターで昨年七月上旬ごろ、出産のため入院した女性二人がMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染。二人とも三八度以上の熱が続き、一人は四〇度の高熱で同2とされた。原因は、授乳のための乳腺マッサージをした看護師の手の消毒が不十分だったと考えられるという。

 同三十一日には、看護師が女性患者に鼻から胃へ投薬するはずだった胃薬や向精神薬を点滴で静脈に注入。数秒後に気づいて透析治療をした。

 ことし三月十日には、男性の心臓手術をした医師が直径二十センチ、厚さ一ミリの半円形の心臓保護マットを体内に置き忘れて縫合。約一時間後に撮影したエックス線写真でミスが分かり再手術した。

 こころの医療センターでは昨年九月十日、看護師が女性患者に別の患者の向精神薬を投与。ふらつきなどの副作用が生じて誤投与が発覚し、点滴で治療した。

 県は「どの事案も患者に事情を説明して納得していただいた。慰謝料や損害賠償はなかった」と説明している。 (後藤 孝好)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20030606/lcl_____mie_____003.shtml

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