悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年05月19日(月) 16時28分

全盲の男性が国際IT資格 リナックス技術者認定試験朝日新聞

 基本ソフト(OS)のリナックスの操作技術を評価する国際IT(情報技術)資格「リナックス技術者認定試験」に、世界で初めて全盲の日本人男性が合格した。NECソフト(東京都江東区)の主任でソフトウエア開発に携わる柴田隆秀さん(45)で、「目の不自由な技術者の励みになれば」と話している。

 認定試験は、NPO(非営利組織)のLPI(リナックス・プロフェッショナル協会、本部カナダ)が00年から実施しており、国内の合格者は約2千人(4月末現在)。中級と基礎の2段階あり、柴田さんは基礎レベルに3月、合格した。LPI・Japanによると、認定試験は難易度が高く、全盲の視覚障害者の合格は世界初という。

 柴田さんは、視野が狭くなる網膜色素変性症という進行性の病気を患い視力が低下、30歳で白内障を併発して、43歳で全盲の障害者手帳の交付を受けた。

 職場では計算能力の速いスーパーコンピューターの基本ソフトの開発に携わっており、リナックスの操作技術も開発に活用している。明暗の識別ができるぐらいの視力しかないため、パソコン画面の情報などを音声で読み上げるソフトを使って仕事をしている。キーボード操作は指が覚えているので、耳と手をフル活用している。

 上司から「IT資格をとっておけば、仕事を任せられる目安になるよ」と勧められ、半年前から問題集を朗読してもらいながら勉強した。

 試験当日は、時間は通常の2倍の3時間、問題を朗読してもらう特例が認められた。柴田さんは「目が不自由だからとIT資格をあきらめていた人にも挑戦してほしい」と話す。

 リナックスは、プログラムの設計図にあたる部分が公開されたOS。独自修正や改良ができるため、サーバー用OSとして利用が高まっている。(05/19 16:07)

http://www.asahi.com/national/update/0519/028.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ