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2003年04月22日(火) 00時00分
８３００万横領で除名処分 名古屋弁護士会（産経新聞）名古屋弁護士会は２２日、愛知県春日井市の女性（７８）が、昨年２月に死亡した夫から相続する予定だった預貯金や国債など計約８３００万円を着服、横領したとして、同弁護士会所属の安藤恒春弁護士（６０）を除名処分にした。同弁護士会によると、安藤弁護士は女性の夫から遺言執行者に指定されていた。昨年３月、女性から預かった夫名義の預貯金や国債計約８３００万円を自分の口座に送金したり小切手や現金で受け取ったりしたが、女性に送金しないまま行方不明になった。 安藤弁護士は昨年３月以後、事務所を閉鎖し、関係者を含めて連絡が全く取れない状態であることから、同弁護士会の懲戒委員会は３月、「着服横領したと認めざるを得ない」として除名処分を決定した。 女性は昨年１１月までに春日井署に相談、同署が詳しい経緯を調べている。 同弁護士会の田中清隆会長は「安藤氏の行為は弁護士に対する信頼を失わせる許し難い非行で、残念だ。会員に対する指導監督に努めたい」との談話を発表した。
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