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2003年03月30日(日) 20時07分

<BSE>死亡牛の全頭検査、4月1日から開始 初年度は半数を毎日新聞

 病気やけがのため牧場で死んだ2歳以上の牛に対するBSE(牛海綿状脳症)の全頭検査が、4月1日から始まる。初年度に完全実施できる地域は30都府県にとどまるが、一部地域で実施する残りの17道県を含め、国内で1年間に死ぬ牛(約8万頭)のほぼ半数を検査できる見通しであることが分かった。死んだ牛は健康な牛よりもBSEが見つかる確率が高いため感染牛の発見例が増え、感染ルートの解明につながる可能性もあると期待されている。

 これまでBSE検査は、健康な牛については食肉処理に回した後で全頭を検査していたが、牧場で死んだ牛は01年4月以降、2年間で約4500頭を検査しただけだった。しかし、02年7月施行のBSE対策特別措置法で死んだ牛の検査も義務化され、準備の整った地域から全頭検査を行うことになった。

 検査が終わるまでの間、検査に使わない脳以外の牛の死体を保管する保冷施設の整備に時間がかかったため、4月から実施するのは30都府県となった。

 残る17道県のうち酪農王国、北海道は年間の死亡牛4万頭のうち5000頭を検査する。山口、島根、長崎の各県は離島以外の地域ですべての死亡牛を検査する。施設整備が遅れていた青森、新潟、愛知、福岡、宮崎、鹿児島の6県も、03年度後半には全地域で検査できる見通しで、04年4月には、多数の離島を抱える沖縄以外はすべての死亡牛の検査態勢が整う。

 国内ではBSE感染牛が7頭発見されている。死んだ牛が感染している確率は、健康な牛の20倍程度とされる。1年間に死ぬ牛の数は食肉処理される牛(約130万頭)の十数分の1。死亡牛の検査によって、健康な牛の全頭検査で発見されたのとほぼ同数の感染牛が見つかる可能性がある。 【早川健人】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030331-00000043-mai-soci

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