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2003年01月29日(水) 15時21分

<出資法違反>中古車業者「日本経済破たんの日」と会員あおる毎日新聞

 千葉県警生活経済課は29日午前、コンゴ民主共和国との合弁事業への出資金名目で全国約5000人の会員から約100億円を集めていた中古車販売仲介業者「華信(かしん)」(大橋利一郎会長)について、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で本社(東京都中央区)など約20カ所の家宅捜索を始めた。同社は「日本経済破たんの日」を“予言”して会員らの危機感をあおり、全財産を出させたり金融機関から借り入れさせるなど、不況下の不安につけ込んだ洗脳的手法で出資させていたことが関係者の話で分かった。

 関係者によると、華信は01年秋、同年末を「破たんの日」としてメールなどで会員に通知。資産を円からドルに替えて投資するよう呼びかけた。その後“Xデー”を次々とずらし「報道規制のため、国民がショックを受けない程度の情報しか流れていない」と説明。会員を信用させるため「元日銀職員」と称する男性の講演会を開いたり、「会員大会」で壇上に約5億円の札束を山積みにして会員一人一人に「配当金」を手渡すセレモニーなどをしていた。

 昨春ごろからは、「日本経済の破たん前にできるだけ金を借り、大橋会長に預けよう」と会員に呼び掛け、会社設立を偽装してベンチャー企業支援窓口のある金融機関から融資を受ける方法や住宅ローンでの簡単な借り入れ方法などを指南し、借入金を出資するよう促していたという。

 華信は、コンゴ政府と合弁で資源開発する「コンゴ開発株式会社」と「コンゴ・ファイナンシャル銀行」を設立するとうたっているが、在日コンゴ大使館は「合弁会社については聞いたことがない」としている。

 同社は97年3月、健康食品輸入会社として設立。グループ企業6社を傘下に置き、98年10月ごろからインターネットオークションなどで中古車を販売する「カーマスカット」事業を展開している。 【大場伸也、田中義郎】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030129-00001083-mai-soci

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