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2003年01月16日(木) 19時14分
情報漏えいで郵便局員を逮捕−−警官汚職追及で判明 ／埼玉（毎日新聞）◇業者宅に貯金口座情報資料郵便局職員が１４日、国家公務員法（守秘義務）違反容疑で逮捕された事件は、昨年、県警警部補が携帯電話の個人情報を調査事務所に売った汚職事件の捜査がきっかけだった。国家公務員の郵便局員、地方公務員の警官が、職務上知りうる個人情報を売買するという信じられない二つの事件が交差した。関東郵政局広報室は「貯金情報の漏えい事件は管内で初めて」と、ショックを隠せない様子だった。【吉永康朗】 逮捕されたのは、浦和田島郵便局職員、坂本剛士（３２）と調査事務所経営、福田英樹（３２）の両容疑者。 調べでは坂本容疑者は、担当者に配布されるＩＤカードを使って全国の貯金者情報が集まる端末を操作して、業務中に堂々と貯金者４人の口座番号、貯金残高を引き出した疑い。坂本容疑者は１件１万５０００円で福田容疑者に個人情報を漏らしていたという。 坂本容疑者は９７年７月から同郵便局に勤務、貯金の窓口業務を担当していた。渡辺重雄局長は「まじめで仕事熱心だった。全く疑ってなかった」と残念そうに話した。 県警によると、今回の事件は、昨年８月に発覚した元狭山署警部補（４９）＝収賄罪で懲役１年６月の実刑判決＝の個人情報漏えい事件捜査がきっかけだった。元警部補が携帯電話の個人情報を売っていた調査事務所経営者（４６）＝同罪で執行猶予付きの有罪判決＝方から、郵便貯金の口座情報資料が出てきた。県警で追跡捜査した結果、福田容疑者が別業者に売ったものと判明した。 同郵便局近くに住む主婦（６０）は「信頼して金を預けているのだから、郵便局は責任持ってやってほしい」と顔をしかめた。（毎日新聞） |