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2003年01月10日(金) 19時12分
オウム信者訴訟で敗訴 八潮市が転入届受理へ ／埼玉（毎日新聞）オウム真理教（アレフに改称）の信者９人が起こした訴訟で、転入届の不受理処分取り消しなどを命じる１審判決を受けた八潮市は９日、記者会見を開き、信者からの転入届を原則的に受理する方針を明らかにした。教団の活動施設「八潮大瀬施設」がある同市では９９年７月から、信者からの転入届を不受理処分にしてきたが、敗訴を機に方針転換を迫られた。市側は会見で、控訴を断念した理由について「全国の同様の訴訟で、すべて行政が敗訴していることなどを総合的に判断した」などと説明。転入届の不受理方針は、判決が確定した７日に撤回したという。原告からは転入届が再提出されていないが、すでに別の信者３人から代理人を通じて提出され、市は居住確認などを行ったうえで受理する方針だ。 小沢政人助役は「裁判所は『居住実態があれば受理しなければならない』との判断なので、市もそのように受け止めなければならない」と話した。市は広報紙で市民に通知する一方、今後も教団の監視活動や抗議行動などの対策は続ける方針。 同市を巡っては、別の信者１５人が昨年７月、同様の趣旨で起こした訴訟の判決が３月５日に言い渡されるほか、さらに１０人が昨年１２月１６日に提訴し、２月５日に第１回口頭弁論が開かれる予定。【山下修毅】（毎日新聞） |