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2002年12月19日(木) 02時51分
「別の数社でも詐欺」 「エコテック」容疑の元幹部 福岡市に営業拠点（西日本新聞）代金を払う意思がないのに商品を仕入れてだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された雑貨販売「エコテック」（大阪市北区）の元大分営業所営業部長、高田匡和容疑者（５２）＝福岡市中央区天神＝が、大分中央署の調べに対し、別の販売会社数社にも在籍し同手口の取り込み詐欺を繰り返したと供述していることが十八日、分かった。同署は詐欺目的の会社設立—計画倒産を指揮する全国的組織が背後で暗躍しているとみて調べている。高田容疑者らは、北九州市小倉北区の会社からカード型の顕微鏡四千点（約九十万円相当）をだまし取った疑いで十一月に逮捕された。その後の調べで、昨年十一月のエコテック倒産後、新たに設立された商品販売会社「珈昭（こしょう）」（本社・東京）に入り、「福岡営業所（福岡市博多区）の役員として取り込み詐欺をした。会社は今年七月に倒産した」と供述したという。 民間信用調査機関などによると、同社の複数の役員がエコテックの役員と共通していたといい、福岡営業所は今年一月ごろ開設され、六月に突然閉鎖。負債総額は約五億円とみられている。 高田容疑者は他に、一九九八年十月に倒産した大阪市の商品販売会社など、少なくとも四社での犯行を認めたという。 同署は、大型詐欺グループが東京や大阪に会社をつくり各地に営業所を開設。主に中小企業を狙ってだまし、計画的に倒産を繰り返したとの見方を強めており、高田容疑者は社員として九州に派遣された一人とみている。 同署は十八日、別の詐欺容疑で高田容疑者と大阪府東大阪市加納、元エコテック総務部次長梶山健太郎容疑者（６６）を再逮捕した。二人は昨年八—十一月、大分市の寝具販売会社社長（５３）からシルク混紡毛布など数百点（約四百万円相当）をだまし取った疑い。（西日本新聞） |