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2002年11月21日(木) 02時22分

JRA汚職の元京都競馬場長、11年で2千数百万受領読売新聞

 日本中央競馬会(JRA、本部・東京都港区)京都競馬場のプリペイドカード発注をめぐる汚職事件で、元京都競馬場長・鈴木善雄容疑者(57)(日本中央競馬会法の収賄容疑で逮捕)が1991年ごろからこれまでに、カードシステム会社「日本カードトランスファー」社長・茶谷和男容疑者(69)(同法の贈賄容疑で逮捕)から総額2千数百万円を受け取っていたことが20日、警視庁捜査2課の調べでわかった。すでに時効になっている分もあるが、同課ではその大半がわいろだったとみて調べている。

 鈴木容疑者は一昨年、レースのオッズ(倍率)プリンターやプリペイドカードの発注で便宜を図ったことへの謝礼として、茶谷容疑者から数回にわたり現金160万円を受け取った疑いで逮捕された。

 調べによると、鈴木容疑者がJRA総合企画室調査役だった1991年、馬券の種類増加に伴い、売り場のモニター画面ではオッズを表示しきれなくなり、紙に印刷して一覧できるオッズプリンターが導入された。両容疑者が知り合ったのはこのころで、当初、茶谷容疑者は馬券購入用のプリペイドカード事業を検討していたが、鈴木容疑者が、馬券購入用だとカード金額が高くなり安全面で問題が生じることなどを助言したという。

 これを受けて日本カード社はプリンター用カードに計画を転換、JRA事業に参入を果たした。茶谷容疑者からの資金提供はこのころ始まり、94、95年、それぞれ約700万円ずつを渡したのをはじめ、約11年間に総額2千数百万円の現金を提供していた。

 この間、98年から一昨年にかけては、京都競馬場がファン獲得のため、同競馬場の入場料(200円)が無料となる特典付きプリペイドカード「パスポートカード」を独自に製作したが、鈴木容疑者はこの発注でも茶谷容疑者の会社を下請けに入れるよう働きかけていた。プリペイドカード製作など事業の大半をJRAに依存するようになった茶谷容疑者は、鈴木容疑者を社業拡大の「恩人」と見なすようになっていったという。

(11月21日02:22)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20021120i115.htm

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