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2002年11月16日(土) 20時41分
花園福祉会補助金不正事件 元理事に懲役３年６月を求刑−−高松地裁 ／香川（毎日新聞）特別養護老人ホーム「はなぞの園」（高松市）が助成金や国からなどの補助金を不正受給していた事件で、補助金適正化法違反の罪に問われた同園などを経営する社会福祉法人「花園福祉会」と、同罪と詐欺の罪に問われていた同会元理事、国村綾子被告（７１）＝高松市上福岡町＝、取引先だった建設会社部長の越智光雄被告（５７）＝三木町氷上＝に対する論告求刑公判が１５日、高松地裁（高梨雅夫裁判長）であった。検察側は「老人福祉施設は善意によって支えられているものであり、血税や浄財を不正に利用することは断じて許されない」とし、同会に罰金１００万円、元理事に懲役３年６月、同社部長に懲役２年６月をそれぞれ求刑した。起訴状などによると、２人は建設会社幹部３人と同園新設に伴い共謀。９６年５月から９７年６月までの間、同社に支払われる工事代金約８３００万円を水増しし、備品購入も同社が納入業者に代金を支払ったにもかかわらず同会が支払ったように装って、国から間接補助金計約４億３２００万円と、県と市の補助金計１億４７００万円を同会に交付させるなどした。 弁護側は公判で、元理事が同会を通して、県や市などから返還命令を受けていた約１億２０００万円の不正受給分を返還したことを明らかにした。 【近藤大介】（毎日新聞） |