神奈川県警捜査４課などは１１日午前、同県厚木市愛甲、タレントで円光禅寺住職の織田無道＝本名・織田礼介＝容疑者（５０）ら３人を、宗教法人の役員会議事録を偽造した公正証書原本不実記載などの容疑で逮捕した。

　調べでは、織田容疑者らは昨年６月、東京都町田市内の墓地を経営する中野区の宗教法人の役員会の議事録などを偽造して登記所に提出し、織田容疑者が宗教法人の代表役員に就いたとの虚偽の登記変更をした疑い。

　織田容疑者はこの宗教法人に、自分が経営する寺の僧侶を派遣する契約を結んでいたが、００年春に契約を解除されたことからトラブルになっており、同課は宗教法人乗っ取りを狙ったとみている。

　織田容疑者は５２年８月、神奈川県生まれ。帝京大法卒。鎌倉市の建長寺で修行を行い、厚木市の円光禅寺第４９代住職。「霊能者」として民放テレビのバラエティー番組などに出演していた。

　この登記を巡っては、宗教法人の前代表役員が織田容疑者の代表役員就任の登記抹消を求めた民事訴訟で、東京地裁が３月１８日、「宗教法人の規則に沿った手続きがされていない」として、織田容疑者の登記抹消を命じる判決を下している。


［毎日新聞９月１１日］ ( 2002-09-11-10:57 )

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