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2002年08月31日(土) 18時40分

法令集出版「ぎょうせい」社長を12億円脱税で告発読売新聞

 官公庁の法令集などで有名な出版会社「ぎょうせい」(東京都中央区)の藤沢玄雄(もとお)社長(63)が、父親で同社の名誉会長だった故・藤沢乙安(おとやす)氏の遺産計約18億円を隠し、相続税約12億円を免れていたことが31日、東京国税局の査察(強制調査)で明らかになった。同国税局は同日までに相続税法違反(脱税)容疑で藤沢社長を東京地検に告発した。

 関係者によると、乙安氏は2000年3月、90歳で亡くなり、土地や建物、美術品などの課税対象遺産は藤沢社長とその長男が相続した。同社長は昨年、遺産総額は計49億7144万円だったと税務申告していた。

 しかし、東京国税局が調べたところ、申告した遺産以外に都内の都銀支店に約18億円の藤沢社長名義の定期預金があることがわかった。藤沢社長は「93年に父親から生前贈与されたもので遺産ではない」などと主張していたが、預金は亡くなるまで乙安氏が管理。同氏の死後、藤沢社長が管理を始めていたことなどから、同国税局は預金は相続財産だったと認定し、意図的な遺産隠しで、脱税の意思も明らかだとして、告発に踏み切った。

 ぎょうせいは1893年創業の法令集出版の老舗で、中央省庁や自治体、学校などとの取引のほか、法律の解説書、行政実務書、月刊雑誌なども出版している。2000年の売り上げは700億円を超えている。

 同社は「この件についてはコメントできない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020831-00000511-yom-soci

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