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2002年08月28日(水) 14時32分

「薬害肝炎」危険製剤投与4万人?医療機関に16万本読売新聞

 血液製剤「フィブリノゲン」による薬害肝炎問題で、肝炎ウイルス対策が不十分だったとみられる1985年から88年に製造されたフィブリノゲン製剤は約19万本(1本1グラム)に上り、うち約16万本余が医療機関に供給されていたことが分かった。感染被害もほぼこの時期に集中している。当時は患者1人につき4本弱の製剤が使用されていたといい、4万人を超える患者が、C型肝炎ウイルス(HCV)感染の危険性の高い製剤を投与されていた可能性が浮上した。

 旧ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)が今月、厚生労働省に提出した資料によると、同社は80年1月から昨年9月までに計約60万5000本のフィブリノゲン製剤を製造、出荷した。

 同社が製造したのは、〈1〉青森県で発生したHCV集団感染発覚直前の87年2月まで「非加熱製剤」〈2〉87年3月から94年6月までは「加熱製剤」〈3〉94年9月からは加熱製剤に化学処理を追加した「SD処理製剤」——となっている。

 このうち、HCV感染被害が発生したのは非加熱製剤と加熱製剤。非加熱製剤のうち85年8月製造分までは、抗ウイルス化学物質「β(ベータ)プロピオラクトン」(BPL)が添加されており、これ以降に製造された非加熱製剤と、88年6月に回収されるまでに出荷された加熱製剤を投与された患者が、HCVに感染する危険性が最も高かったとみられている。

 同社の資料によると、この間に製造・出荷されたフィブリノゲン製剤は計約18万6000本。同社では、このうち肝炎感染被害の発覚後に回収された分などを除く約15万6000本が、患者に使用されたと推計。また、同社が87年に行った調査によると、同製剤は患者1人当たり平均3・64本使用されていたことから、感染リスクの高い製剤を投与された患者は、国内で4万2000人余に上っているものと見られる。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020828-00000104-yom-soci

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