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2002年07月29日(月) 14時59分

三輪そうめん、奈良県は不当表示でも中小業者公表せず読売新聞

 奈良県の「三輪そうめん」の製めん業者が県外産めんを産地表示せずに「三輪」の名称で販売したとして、農水省が改正JAS(日本農林規格)法を初めて適用、大手3業者の名前を公表した問題で、同県は29日までに、他の中小業者に同様の違反が見つかっても「行政の裁量権」を理由に同法を適用せず、業者名を明かさない方針を固めた。同省と異なる県の方針決定は「県内業者の保護」のためとみられ、消費者団体などは「食品の信頼回復を目指す法改正の趣旨が反映されなくなる」と批判している。

 この問題を巡っては、奈良県三輪素麺(そうめん)工業協同組合(117業者)のうち、県外産めんを販売した14業者が昨年、組合から自主脱退したり、除名処分を受けたりした。同省は今月、大手の「池利」「三輪そうめん山本」「森井食品」の3社を立ち入り検査、改善を指示して業者名を公表した。

 一方、県農政課は同月、残る業者の調査を始めたが、「改善が第1の目的。それが達成できれば、改正JAS法の適用や業者名の公表は必要ない。県には行政の裁量権がある」との方針を固めた。同省品質課は足並みをそろえるよう求めたが、県は断った。

 増井勲・同県副知事(農林部長兼務)は「家内工業のような零細な業者もおり、改正JAS法をすぐに適用すると影響が大きい。適用前の啓発が大切ではないか」と説明している。

 雪印乳業の社外取締役に就任した全国消費者団体連絡会の日和佐信子・前事務局長は「県の方針は、改正JAS法の精神と逆行している」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020729-00000404-yom-soci

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