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2002年03月08日(金) 00時00分

ジー・オー大神会長は永ちゃんファンウソだらけの人生、自称「日本一カッコいい男」ZAKZAK

 警視庁が出資法違反の疑いで家宅捜索した「ジー・オーグループ」(東京)。5年間で約480億円を集め、約200億円が払い戻し不能となっているが、同グループを率いる大神源太名誉会長(39)の異常ともいえる露出ぶりが注目されている。約5億円を投じ、自分が主演する映画を製作したほか、「日本一カッコイイ男」などと自称し、積極的に表舞台に登場していたのだ。大神会長の異常心理を徹底分析した。

 年間4億2000万円の給与を受けていたとされる大神会長。会社の経費で家賃390万円の豪邸に住み、ロールスロイスなど運転手付きの超高級車を乗り回していたほか、「ベルサーチが大好き」(元社員)と、ド派手な衣装を1000万円単位で買い込み、浪費の限りを尽くしていた。

 犯罪精神医学者の高橋伸吾・東邦大学医学部助教授は、大神会長のこうした振る舞いについて、「精神学的にいうと、典型的な『発揚者』と思われます。米国の最新の精神学で分類するなら『自己愛性人格障害』と『演技性人格障害』が現れている。こういう人は、ウソをウソと思わず、放っておけば、また別のことを始めます」と分析する。

 事実、大神会長は平成7年に設立した化粧品販売事業で、代金を集めながら商品を渡さないという事件を起こし、10年に訪問販売法違反で有罪判決を受けていたのだ。

 ジー・オーグループ被害弁護団の山口広団長も「彼は、この摘発で会社がつぶれた直後、元従業員に『見ていろよ。僕は必ず、もっとビッグになって返り咲くよ』と宣言していた。今回、けじめをつけないと、間違いなく、同じことをする」と訴える。

 ところで、投資にまつわる詐欺の首謀者は、カリスマ性があり、強引な論法やトリックなどで出資者をだますケースが多い。それでも、世間に露出することは避けるのが普通だろう。

 だが、大神会長の“露出癖”は度を超えていた。自らの主演、脚本、監督で映画「ブレイズ・オブ・ザ・サン」を作っていたほか、自分がモデルのカレンダーを数種類も作成。さらに、人気俳優のジャン・クロード・ヴァン・ダムと共演したCMをテレビで流すなど、まるで大スターのような振る舞いを続けていた。

 高橋助教授は「発揚者はいつも自信満々で、誇大妄想的な話をするのも特徴。気分がいつも愉快で、ブルドーザー的な勢いがあり、周囲を巻き込む。才能さえあれば事業で成功するが、失敗しても自分の能力不足とは思わず、他者の邪魔があったせいなどと都合よく考える」と話す。

 自己愛が強いゆえか、他人を信用することはなく、「会社の各部屋に隠しカメラや盗聴器をしかけ、会長室でモニターしていた」(元社員)。

 こうした異常な性格は学生時代にも見られた。福岡県生まれの大神会長は同県内の工業高校在学中、矢沢永吉さんに憧れ、「俺もビッグになる」「成り上がる」が口癖。無断欠席をとがめられ、退学した際は、私服に咥えタバコで学校に現れ、担任教師に啖呵を切って出ていったという。

 金集めのシステムを「救世事業」と呼び、「金をだまし取るつもりはなかった」と話している大神会長。前回の事件は罰金50万円で済んだが、司法関係者は「今回は捜査の展開次第で“ビッグ”になることも予想される」と話している。

ZAKZAK 2002/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_03/2t2002030806.html

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