太鼓鐘貞宗(本体)

忠告はしたんだけど、ついうっかり太鼓鐘貞宗の衣装一式ポチって届いちゃったんだってさ。

そいつぁうっかりだ(棒読)

本体あるの?って聞いたら、本体は付いて無いと聞いたのが8/4。コミケまであと1週間か、、、、、正気に戻ってオクに放り込んだりしないように作ってみるかw。
というわけで、例によってお土産刀が必要なので、娘連れて筑波山神社まで行って、お参りしたついでに刀を買ってきた。もちろん極秘裏に。
日月火水の夜のみでどこまで行けるかな(さすがに木夜は無理だろ)。



さて、このお土産刀は、だいたい刀身の取付がグダグダで刀身が下向きになってる場合が多かったりする。というわけで、今回は一旦バラして組み直すことにした。
今回買ったのは、目釘が無いので全部ボンド固定らしい。この手の製品は基本的に木工ボンドで組まれているので、バラしは簡単。

バケツに水を入れてドブ漬けw。



数時間でボンドがふやけてくるので、後はぐりぐりこじると抜ける。
ただし、柄も木工ボンドで接着されてるので、あんまり長時間漬けるとこっちもバラける。漬ける前に柄には輪ゴムか何かを巻いて固定しておいて、分解できたらそのまま乾燥させるか、いっそバラしてしまって乾燥後に全部接着し直すのが良いかもしれない。、、、狂いが出そうでイヤなんだけど。
抜けたら、濡れてる間にボンドは全部拭き取っておく。



水気を完全に切って乾燥したら、、、、柄は案の定割れてましたとさorz


まぁ仕方無いので、隙間に木工ボンド入れて、クランプで挟んでおく。どこのご家庭にもある、普通のクランプです(定番ボケ)



さて、刀身を柄にセットして長さを測ったところ、現物より僅かに長い。なので切っ先を切り落とし、、、、と思ったけど、柄の長さがイラストより心持ち短く感じたので、鞘を切り詰めるついでに、切った鞘を継ぎ足して柄を延長することにした。縦横比を測ったりしてないので、あくまでイメージで。

刀身の棟を削り、直線に整形。刃の側も削って短刀の形に整形する。この当たりは前作の厚と同様。太鼓鐘は刀身の表裏に樋と剣の彫刻が入ってるけど、時間が無いので今回は省略。というか、刀身が削り跡でガタガタだけど見ないフリする。なにしろ実質四晩(四日ではない)で形にしなきゃならん。今回は外観(要するに鞘)を優先に進めることにする。



鞘のこじりは丸いようなので、カッターで削ってヤスリで整形する。

栗形は前作同様にボール紙の積層で。鯉口や切羽の部分もボール紙。柄頭やらも全部ボール紙。塗装前に全面ペーパーがけして、凹みが無いように木地を平面に調整しておく。黒漆塗合口拵なので、ムラ無く歪み無くピカピカにするのが大事。思ったよりも平面が出てたんで良かった。



柄の魚みたいなマークは、螺鈿シートで再現することに。
、、、、、、衣装届いたと聞いたとき(8/2)に、おそらく本体は無いんだろうなぁ、、、と予想して、頭の中で製作のプラン練って、塗装やただのシート貼りじゃつまらないよねぇ、、、。柄も黒塗りだから螺鈿にしたらゴージャスで面白いかもしれん、、、と即座に楽天で発注していたというのはナイショにしといた方が良いだろうかねw?。



で、実際やってみたら、螺鈿のシートってパリパリ割れるのな。謳い文句は「カッターで切れる螺鈿シート」なんだけど。というか、シートっていうくらいなので、裏紙付いてるのかと思ったら、貝の真珠層を薄くはぎ取って並べてプレスしただけらしい。というわけで、型通りの切り出しに苦労する。

いろいろ調べると、濡らすと良いらしいとか、伝統技法では針の先でケガキを入れて割るんだそうだが、、、、目がヤバイ上に手先もプルプルな俺にはもう無理だろ、、、、。 枠線を引いて接着剤塗って、破片を撒いた方が良かったかもなぁ。

貝はかなり薄くて、柄の乗せると下地の線が透けてしまう、貼り付け場所の見当にキリで穴を開けておいて、黒で塗っておく。片っ端から割れちゃう貝にひーこらしながらなんとか切り出したシートをシリコン系の多用途接着剤で貼ったけど、瞬間接着剤の方がいいかもね。そのまま水性新漆を重ね塗りして最後に研ぎ出す。
・・・・・失敗orz
切り出した貝の形がガタガタだったり、上手く輝きが出ない。もう少し白く輝くのを期待したんだけどなぁ。
くっそ、伝統工芸の壁は厚いぜ。
時間も無いので、今回はこのままで。



、、、、で、後でよくよく考えたら、下地が透けるのに下地を黒塗りしたら、黒に沈んでしまうの当たり前だろよ。下地を白か銀の明るい色で塗らなきゃダメに決まってるだろ。

バカか俺は。

代理

テンパった状態で製作しても良いこと無いな。

刀身はサーフェイサーで目止めして黒鉄色とシルバーのスプレー塗装。いやもう、今回は完全に抜かない前提での作成。ハバキは厚んときに作ったテスト用の0.1mm真鍮板のをリサイクル。刀身は太鼓鋲を目釘代わりにして固定した。



下緒を絡めて完成。下緒は黄色の靴紐にした。栗形に一巻きしてから巻き付けて、設定画っぽくしておく。




表面処理が足りなくて、塗装がガッタガタだねぇ、、、、後で塗り直そう。
、、、、、、、、、、「今は、これが精一杯」(山田康雄声)


 で、結局コミケに持っていくのは中止になりましたとさw。