HBV-05 RAIDEN

 ワンフェスでの写真。やっぱりどーにもバランスが良くないねぇ。

 下の写真を見ると判るが、積み上げた状態ではそこそこマシな体型に見えるが、これが間違いの元だった。装着してみると胴が長すぎて手足のパーツが小さすぎる事が判る。ライデンは小ぶりの胴体にデカイ手足の着いたのが正しいバランスイメージなので、完全に相反している。工事も進んだところでSEGAのリアルモデルを入手したのだが、もっと前に手に入れていたらなぁ。

 ボディはほぼ全部が段ボール製。目の詰まった段ボールを使っているので、割と筋は目立たないはず。段ボールの切断面が見えてしまうと興ざめなので、化粧紙を貼ったりボンドで埋めたりで徹底的に隠している。装着は基本的にアファームドと同じで、胸パーツに肩を装着してから被る、腰パーツは前後から挟むように装着。腕と脚はつっこむだけ。固定具を作ってる時間も無かった。当初は足の中にはサンダルかスリッパを貼り付けるつもりだったんだが。

 組立中のライデン。

 ご覧の通り、頭部はボール紙、ボディは段ボールで組立。毎日のようにゴミヤードを漁っては段ボールを拾って帰ったものだわ・・・。

 側頭部のへこみはテープの芯の紙のリングが入っている。ホントはここに蓋を着けて、冷却ファンを搭載するつもりだった。視界はバイザーと口(?)部分の継ぎ目にある隙間。平べったい頭なので、人間の目の位置をバイザーに合わせると、とんでもない大きさになってしまうのだ。当然、あごはマスクの下からはみ出してしまうので、胸パーツを上側にずらして装着する(腕を出す穴がずいぶん下に開いてることが判るだろう)。しかし、装着語のバランスまで考えてなかったのは失敗であった・・・・。

 肩のジョイント部分。胴体側を肩側にはめ込む。重いパーツを取り付ける上、腕を出す穴があるので強度的には苦しいだろうと、ベニヤ板を仕込んで補強してある。取り付け部事態は段ボールの2枚重ねの角柱である。

 肩パーツは設定通りに、箱状のバーツに展開するレーザーユニットを組み合わせてある。最終的にはレーザー照射器を展開させるつもりだった。レーザー照射器は強度が必要なので8角形のベニヤ板にボール紙を貼って作った。肩側のジョイントは内部にウレタンを貼って摩擦が大きくなるようにしている。

 組立中の腕。関節の隙間から見える範囲は5mmライオンボードで内貼り。ペラペラの装甲じゃ興ざめだし、紙の内貼りでは汗と摩擦に耐えきれないと判断したため。手首はもっと大きいのを作りたかったが時間が無いので自前の手でお茶を濁した。

 組立中の脚装甲。ただの紙の張り合わせ。あいまいな角度のパーツばかりなので、分割は諦めた。膝の装甲をまだ貼っていないので、内側に入れた補強用の桁が見えている。実際はこの二周りは大きくないと胴体とのバランスが取れないのだが、段ボールの都合やらなにやらでこの大きさになった。

 改修工事を開始した頃の状態。バランスを取るために腰アーマーの幅を広げ、肩のレーザーユニットを二周りほど大きくしてみた。これで二の腕と太股に装甲を着ければだいぶ見栄えしかたもしれない(根本的に脚のパーツが小さすぎると言う問題があるが)。しかし、これが完成していたとしても、もはやイベントには出られなかっただろう。輸送手段が無いのだ(爆)

 塗装は下地処理をしているヒマがなかったので(完成したのが当日の朝だ)ラッカーをそのまま刷毛塗りした。しかし、赤い部分は段ボールの文字が透けて出てしまったりで大失敗である。下地にサーフェイサーは必須である。

 それから、時間の関係で当初予定していたレーザーの展開とか、二の腕の装甲とか足の上げ底とかなーんにもできなかった。レーザーなんかちゃんと分割して作ったんで、蝶番着ければ動かせたんだけどね。改修しようかと思ってレーザーの試作までしたが、既にオラタンの出た後だし、そもそもの出来があまり気に入らなかったり部屋の都合で置いておけなかった等で解体してしまった。

 とにかく反省すべきは、装着状態でのバランスを見ていないことである。積み重ねた状態ではそこそこ良く見えるが、装着すると隙間が増えて間延びしてしまう。各パーツが小さすぎるのだ。一人で出来る作業には限度があるし、部屋の広さも足りないし、姿見も無いという状態では「これが精一杯」と言い訳したいところだが、インパクトだけでない着ぐるみも作ってみたいものだ。設計をちゃんとすりゃいいんだろうけどね(笑)

 解体はしたものの、主要パーツはまだ残っている。これを芯にしてオラタン版でも作ろうかな。