アズライトの斬馬刀

 アリスオンリー即売会「アリスの小部屋」でアズライトのコスをしたときに持ち込んだ物。残念ながら会場内は30cm以上の長物は禁止のため、受付の裏あたりでひっそりと振り回して(をい)いた。

 柄から刃部分を外したところ。感の良い方はお気づきだろう。ウォン社長の「戒めの洗礼」の改造である。柄部分はすべて新造で、30cmに切った塩ビパイプに、ネジ込みジョイントとポメル(柄に付いているバランスウェイト)部分の、異径ジョイントを短く切ったものを組み合わせた。すべてあり合わせである。
「こんなこともあろうかと用意しておいた塩ビパイプが役に立ったよ」(青野声で読むこと)。

 刃部分は「戒めの洗礼」のスポンジの刃の上に、ウレタンで上乗せして幅を広げた。塗装はラテックスを混ぜた艶消し黒で、刃紋はシルバーのスプレーで表現。

 柄部分のアップ。滑り止めは綿のベルト材を巻き付けてボンド留め、鍔はウレタンの積層にやっぱりラテックス塗装。
 背景に写る刃部分の断面で、旧刃の上に上乗せした様子が分かると思う。

 鍔とジョイント部分のアップ。直径が3cmちょうどで、工事で締めるときの六角形の出っ張りがあったので、着けやすかった(刃の芯にしたときは邪魔だったんで苦労して削ったんだけど)。

 実質1日仕事なので、作りが荒い(汗)。スポンジにラテックス塗装は、染み込ませないと巧く塗れず、塗ったら塗ったでなかなか乾かないで苦労するが、スプレー塗装のように、表面が剥がれて粉が出ることも無い(戒めの洗礼を持ち歩くときはバッグの中が蛍光イエローの粉だらけになる)し、表面は鋳鉄のようになるのでおもしろい効果も期待できる。利点ばかりかというと、表面の弾力が無くなり、丸めにくくなってしまった。無理に曲げると亀裂が入る。あとはぁ、ウレタンのしわは目立つけど諦めてる。スポンジそのままの刃よりはだいぶ見栄えが良いしね。まぁ、表面にシルバーのラリッサ貼ったりするとベストなんだろうけど。

 なお、刃渡りはちょうど100cm、柄の長さは35cmで、全長135cm。僕(身長183cm)が持つと、寸詰まりに見えるので、刃をあと30cmくらいは伸ばそうかと画策中。