その他映画出演作品
「V.マドンナ大戦争」('85、中村幻児)
この映画、何故かタイトルだけは知ってました。当時のアイドル映画と言っていいかもしんない。毎年生徒会費を狙いに襲撃してくる不良軍団(at80年代)を打ち負かすために、弱小高校の生徒会が雇ったのは7人の用心棒@全員女子。つまりアイドル版「七人の侍」なのだった。(特に目を引いたのは村上里佳子だった)どうだろうかと見始めたら、何と監督は中村幻児、脚本は野沢尚。ぶったまげ。そのせいかどうか知らないけど、これがなかなか面白い作品なのだった。めちゃくちゃな物語だけどメリハリがあるし、キャラクターの描き分けもきちんとしてあるし、終盤にかけてはバイオレンス映画へと変貌する突飛さもいい。ただ、特に女子に執拗な暴力が振るわれるシーンは、明らかにそれを青い男子に見せてよろこばせる意図を感じてイヤーな気分になった。まあ、軽いレズビアニズムの味付けもあり、そういう部分を含めて成人映画テイストが感じられるので、割り切った見方をすれば良かったかもしれないなぁ。(それにしてもタイトルの「V」って何だろう+ラストはものすごいオチ…ってこうするしかないだろうけど)テーマ曲はヒロインでもある宇沙美ゆかりの歌。作曲は陣内孝則。
で、本多菊次朗氏(本多菊雄名義)は一体どのへんに居たのか。不良軍団の中の一人がちょっと似ていたような気がする。しかし弱小高校側にもよく似た子がいたのだよな。ううーん。正直、謎。
「スキンレスナイト」('91、望月六郎監督)
望月六郎監督の自伝的映画。中年にさしかかったAV監督(石川欣)が、もともと自分の夢であったはずの映画製作への思いと、安定と惰性の中でのAV作りの狭間で葛藤する、という物語。
どんなふうにAV作品が作られてゆくのか、とか、スタッフ同士の微妙な駆け引きとか、業界の裏話も描かれていて単純に面白いです。淡々と進むのでちょっと退屈する部分はあるものの、終盤近く、妻を相手に『今撮りたい自分の映画』(実はこれが「スキンレスナイト」)を語る部分など、いいなぁと思えました。はちみつぱいの「塀の上で」という曲がとても印象的に使われていて切ないです。
で、この映画に本多菊次朗氏は「菊次朗」名義で出演。主人公のターニングポイントにもなる、過去彼が撮った8ミリの自主制作映画の中に登場します。ボニー&クライド風にパン屋強盗(…)を働く二人組のうちの一人。モノクロの粒子の粗い画面上にチョコっと出てくるだけなのですが、若々しくてプリティー!!私はこの映画をケーブルテレビで何となーく見ており、まさか本多氏が出てくるとは予想してなかったので、かなりびっくりしました。うーん、これからは漫然と映画を観てられないわ!
(2003.6.20)
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