川場テクニカルカップ 平成15年4月6日


ゲレンデ最下部からゲレンデを眺めて・・・。


川場テクニカルカップに出場するため、前日から川場付近の宿に入る。 食事の時に宿泊者の話が
ちらほらと聞こえてくるが、どうやらみんな出場選手のようだ。

大会前日は川場スキー場を滑っていないので、どんな斜面状況なのかわからない。 
ちらちら聞こえる内容は、「本当にあのコブ斜面で大会をやるのかな?」という内容であった。

夜に明日一緒に出場するジャックのレイ選手から電話が入る。
「コブ相当深いよ〜」とのこと。
まずいなぁ。 俺の技術で滑ることができるかが不安になる。
その時外は雪が舞っていて天候もよくわからない。 まあなんとかなるだろう・・・。と思いつつ夜はふけた。


−−大会当日−−

朝、麓では小雪が舞っている。
川場スキー場に向けて、峠を登って行くとスキー場はなんと吹雪(^^;
とりあえず9時頃に大会受け付けをすませゼッケンをもらう。ゼッケンナンバー108番。
その時に種目変更が伝えられた。
「不整地小回り」⇒キャンセル
「総合滑降」⇒整地ショートターン
「大回り」⇒大回り
不整地がなくなったことは、正直ほっとしたが残念な気もした。
参加賞としては川場テクニカルカップTシャツとスポンサーのバームウォーターをもらう。
ASAMA2000の謎のクーラーバックよりはましかな(笑)

受け付けはスクールで行います。

さて、受付も終了してゲレンデに出るがすごい風と雪だ・・・。 しかも激寒!
通常であればスキー場クローズだよ・・・・。ってぐらいすごい
吹雪だ。 ほんとに4月かいな?
どうやら川場テクニカルカップには開会式というものがないらしい。
競技開始時間になったら適当に斜面上にあつまり、点呼を取るようだ。
採点方法は、3審3採用の合計点で争うそうだ。

本来ならば、整地系の種目は「白鳥ダウンヒル」で行われ、
コブ斜面を「無名峰ダウンヒル」で行うらしい。
無名峰ダウンヒルコースは、途中で白鳥ダウンヒルコースに
合流するため、合流ポイントで採点をすればジャッジが移動を
しなくても不整地と整地の両方を採点できるのだ。
コースレイアウトでいうと、尾瀬岩鞍のリーゼンコースと女子国沢
コースの合流にそっくりですね。。


−−インスペクション−−

インスペクションは8:30〜9:30の間行われる。
ゼッケンをつけている人以外はコースに入ることができない。
とりあえず、コースが固いか?柔らかいか?だけを知っておきたかったので、雪質を確かめながら
ずりずりと横滑りで降りる。

思ったとおりだったが「本当に4月なのか?」というぐらい雪が柔らかい。まるでハイシーズンのようだ。
ガツンと踏むと、板がもぐってしまいスムーズなターンができないと感じた。 
今日はソフトなターンで行くことにしようと思った。


−−整地大回り−−

9:50分ぐらいから競技開始。
なんと電光掲示板なんてものがゴールエリアにあり、その場で
採点点数がわかる。  すげー本格的だ。

大会斜面下に設置された電光掲示板。


自分はスタートが遅いので何人かの滑りをゴールエリアで拝見。
どのような滑りに対して点が出ているかをちょっと分析する。
どうやら、動きが大きくて躍動感のあるスピードにのった滑りに点がでているようだ。

しかし、待ち時間が寒い! 寒すぎる!
待っている間は、ジャンプをしたりとか、腕をぐるぐる回したりと怪しい人間になっていた。
しかし周りの人もみんなやってるのでその場では別に怪しくないとこが味噌(笑)


スタートの様子。


さて自分の順番がやってくる。 実はその頃には足先の感覚がなくなっていました(^^;

スタート!

とりあえず、スピードがでないという情報があったので、直滑降を
長めにいれて加速!
1/3ぐらいを直滑降で降りる。それからは、ターンスペースを
大きくとって、板のRに逆らわないように減速しないようにやさしく滑る。
いつもの右外足時に内倒してしまうのを、注意して縦方向にどんどん
落ちた。
大失敗もせず、大成功もしない滑りだった。
ただ、あの雪質と向かい風の条件を考えたら成功の滑りなんだと思う。
なんと得点は263点! どへー!これはすごいことだ(笑)
大回り滑走者の採点を勝手に採点してみると、バラツキはあるが
だいたい検定時より+10点ぐらいのようだ。
それを考えると、263/3-10=78点
おお、クラウンまで後2点だ(笑) こんなすばらしい点数ありえない(^^;


−−中休み−−

本当ならしばらく、出場者の滑りをみたかったのですがあまりの寒さに
見ていることができず・・・・。
急いで、レストハウスへ(笑)
次のローテーションがわからなかったので、長い間のんびりできないため
ホットティーだけを頼んで急いで温まる。
足先の感覚が戻るまでは、休んでいたかったので30分ぐらいは休憩していたな(^^;

休憩中のなじ選手


−−整地小回り−−

休憩後スタート地点まで登ると、ちょうど男子がスタートする所。
ローテーションでTOPはゼッケン58番から。
ちょうど50人待ちだ。 相変わらず吹雪は激しくどんどん体が冷えてきた(^^;

「う〜寒い・・・・。」

自分より前の滑走者の滑りを見るとみんなカービングショート・・・。
おいおい、聞いてないよ(笑)
自分はひねり系のショートターンばかり練習していたので、
ワイドガニのショートターンなんてちょこっと遊びでやる程度。
うーむ、まずい(^^;

ここで一番の注意ポイントは、いきがってウルトラワイドスタンスで
スタートして、滑っている最中にどんどんスタンスが狭くなっていく
パターンにならないこと。これが一番かっこ悪い・・・・。
ってなわけで、いつもよりちょっとワイドスタンスで勝負することにする。


コースの状況。 かなりの吹雪。 上の方に選手がたくさんいるのわかります?


さて、自分の番まで後10人と迫ったところで107番の選手が滑ったら
デラをかけますとのこと。 おおおおおおお! 俺は108番じゃん!!
やったね。 これはラッキーだ。後は滑走中に突風の向かい風が来て
減速をしないことを祈るのみ。

スタート!!

小回りもスピードが出ないため、クローチングを組んで助走をつける。
クローチングをといて小回りを2ターンぐらいしたら、なんと突風がきて減速(^^;
もう一度クローチングを組んだ(笑)
スピードが乗ったところで、少しワイドスタンスの自分なりのカービング
ショートターンを必死でやる。
気をつけたことはスタンスを変えないことと、左右への移動量を大きくとり
板の抜けの鋭さをアピールするということ。

普段やらない滑りなだけに、自分の対応できるMAX速度がわからない(笑)
どんどん加速して、最後は破綻寸前(^^;
でも、下で見ていたなじ選手いうには動きが大きくて、なかなかよかった
ということらしい。 俺の心の内部事情は冷や汗もんだったんだが・・・。


ジャッジの様子。 吹雪の中ご苦労様。

さて、小回りの得点は254点。 まあこんなもんだろう。
自分の滑りには妥当な得点だと感じた。
しかし、全体的に小回りの方は誰もが得点が大回りほど伸びない。
なんか大回りに比べ、小回りの方が厳しい採点に見えた。
こちらは実際の検定得点より+7点〜8点ぐらいの感じ。
+8点だとすると、254/3-8=77点。 これもありえないか(^^;


−−閉会式&表彰式−−


閉会式&表彰式は、競技終了後約1時間30分後にレストラン内で行われた。
ASAMAと違うところは年齢別の表彰がないところ。
女子は6位まで、男子は10位までが前で表彰される。
商品は、女子6位と男子10位以外には、飛賞でもらえるところはASAMAと同じです。

表彰式の様子。

商品は豪華で、DVDプレーヤーからK2、オガサカのスキー板などでなかなかよさげなものが
沢山でした。 で、自分はというとなんと

大回り9位、小回り29位、総合14位

こりゃーびっくりだわい。 どうしちゃったの?>俺
実は14位が3人いまして、年齢の一番若い自分が15位川場スキー場賞をいただきました。


中身は、すんごくごついスキー手袋。(ポール用ですね)
それと、川場スキー場Tシャツと、謎のドジャースのミニチュアバットキーホルダー(爆)

ジャンケンで景品がもらえるなんていう、別に大会に参加してなくてももらえるような
こともやっておりました(笑)

ジャンケンの様子。

ちなみにジャック所属のレイ選手は、5位。 すげーな。
得点は1点差で大人数がひしめきあっている状態。
後、5点もよければベスト10だし、5点低ければとんでもなく下がってしまうという状態。 
当然といえば当然なんですが(^^;

今回の川場テクニカルカップは、4月とは思えない寒さの中行われて
雪質もよくとても楽しかったです。
コブ斜面がなかったので、今回の成績だった可能性が非常に強く
来年出場してもこの成績を維持するのは厳しいでしょうね(^^;

次回も機会があれば参加を是非したいです。
コブ斜面を練習しないといけませんなー(笑)


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