ここの部屋では、カービングターンの面白さについて、その誰でもできる簡単なやり方を考えて行きます。しかし初心者がいきなりカービングターンをできるかというとそれは「NO」です。やはりカービングという者を体感するにはSAJ3級ぐらいは必要ではないかと思います。 私がはじめて、「おおカービングターンだ!」と実感できたのは、実のところごく最近で、ザウスの試乗会の板で味わうことができました(^^; 今まででも「カービングターンしてるよ?」といわれても、自分では「これがそうなの?」という感覚で実感がなく困惑してるという状態だったのですが、サイドカーブのきつい板に乗ったとき「おおおお!」と実感してから感覚がガラリと変わりました。 これは本当の話で1回実感すると大きな意識改革がおこります。カービングにも「うまい」「へた」がありますが、ともかく「キ〜〜〜ン!!」と遠心力を感じて曲がることができればそれはカービングなのです。私のようなへっぽこカーバーでも面白いと感じれればいいと思います。まず面白いと思わなければ、上達するわけないですからまず体感して面白いと感じてしまいましょう。 準備はカービングスキーを用意してゲレンデに行くだけです。準備するカービングスキーですができるだけサイドカーブのきついものがお勧め。我々が普段使用するスキーより一回り短くて幅の広い板でサロモンのアックスリーバーとかアトミック9.11などのエキストリーム系のスキーが該当します。(この部屋を作成したのは00年です。よってこれらのモデルは00-01年モデルでの話です) ATOMIC βCARV/X 9.11 SALOMON AXECLEAVER 8 ATOMIC βCARVE/X 9.18 ボーゲンというとカッコ悪い気がしますが、うまい人ほどボーゲンを気にします。スキーのレベルはボーゲンを見ればすぐにわかってしまうほど大切で、すべての滑りに影響を与えるといっても過言ではありません。最近のボーゲンは2種類あり、テールをずらしながらターンする従来型のボーゲン。テールをずらさないでサイドカーブを利用してターンするカービングボーゲンです。従来型ができないと後者はできないので、後者ができない方は従来型ができていない人とも言えるかも。 まあスキーをやっている人はみんな自分でボーゲンはできていると思って滑っているわけですから、従来型は皆さんできているとして話を進めて行きます。 角づけって何?という方に簡単に説明すると「スキー板を雪面に対して立てることです」これだけでギューンと曲がることができます。これはサイドカーブがきつければきついほど顕著で、遠心力を味わえます。 雪面に対してフラット(左) 角付けされた状態(右) 従来型のボーゲンの構え(左) カービングを意識した構え(右) どうですか?膝を内側にいれるとスキーブーツで足首が固定されているため否応無しにスキー板が角付けされたでしょ?この態勢のままターンすれば絶対カービングです(^^; この時、曲がりにくいと感じた場合は曲がろうとする瞬間にブーツよりちょっと前の部分を雪面に押しこむ感じで意識するといいでしょう。そうするとずっと楽にカービングできると思います。 下記写真はターン中盤を写したものです。 このポジションを滑り出す前に作ってしまい角付けを意識して滑りだすととてもよいです。 黄色線:ターン中の重心位置 赤色線:ターン始動時の重心 それでもできない!!という方などは、従来型ができていないということになりますので、従来型から練習してください。意外とボーゲンが苦手という方が多いですが基礎中の基礎ですのでよく練習しましょう。 ここではもっとも簡単な「膝だけを使用した角付けカービング」を紹介しましたが、これは悪魔でも体験コースという認識を絶対に忘れないでください。この滑りはスキーのサイドカーブに「頼った」滑りですので、スキー板のサイドカーブの回転弧以外ではターンができません。本来のカービングとはサイドカーブを「利用」してスキーヤー主体で回転弧を調節して滑ります。この違いを持って滑ることが大切です。 |
戻る