R33スカイラインのブレーキパットを交換をしよう!
上がフロント用 下がリヤ用
R33のブレーキは、前後ともベンチレーテッドディスク対向ピストン型です。
名前は知っているがピストンを見たことがないなどの人達のために、私達で交換
をする際に工程を踏まえながら写真をとりましたので、それを掲載しながら説明
をしていきます。
またこの話は、フロント交換が前提で話をすすめます
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ブレーキパットの選択
私がブレーキパットを選択するにあたっての基準として、ドリフトやサーキット
走行はしないので街乗り用ということです。単純に言うと、街乗りスピード程度
でノーマルより短い制動距離で停まれるパットということです。
そうなってくると、必然的にパットの選択の余地は狭まりメーカー選びというよ
うな状態になります。私は、ブレーキ=エンドレスのイメージがあるため、なに
も考えずエンドレスを選択することにしました。(岡ピーもそういってた)
エンドレスの中で私が求める性能のパットは、NAシリーズというものになりま
す。NAシリーズも沢山あるのですが、その中で特に私のほしい条件に当てはま
るのがNA−Y、NA−Sのどちらかです。
NA−YとNA−Sどちらでも構わなかったのですが、制動温度域の広い方のN
A−Sにしました。(ただしNA−Yの方が低い温度でよく効く)
ブレーキパットのもっと詳しい内容を知りたければこちらへどうぞ
エンドレスのホームページへGO!
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交換の準備
まず工具を準備しましょう。工具は下記の写真+車載工具があればできます。
なんで風呂の椅子があるかって?それは、めちゃくちゃ中腰が疲れるからです。
ちなみにこれは、風呂用ではなくてキャンプ用です(笑)
それと、ブレーキキャリパーをローターから外した時に乗せる台にもなります。
今回は椅子が沢山あったので、とっても助かりました。
次にメガネレンチは絶対に必要です。19mm、17mm、14mmは用意して
おきましょう。それと写真にはないですが、CRC556も絶対に必要です。
ラジェットはなくてもなんとかなりますが、ないとかなり苦しいです。
続いて、ジャッキアップをします。今回は、油圧ジャッキを用意し忘れて純正で
のジャッキアップになってしまいました。ジャッキアップをする前に、交換する
ブレーキの対角線上にあるタイヤに車止めをします。
特に後輪の交換をする時は必ずしてください。サイドブレーキは後輪しか効かな
いので、後輪を持ち上げると車が簡単に動いてしまいます。
車止めをしたらジャッキアップをするわけですが、この時必ず窓やドアを閉めま
しょう。長時間ジャッキアップをしてる可能性があるためフレームが歪んでしま
うことがあります。またジャッキアップをしてタイヤを外したらフレームの下に
外したタイヤを噛ませておきます。(ジャッキが外れた場合の事故防止のため)
そしてここで重要な準備作業があります!!
ジャッキアップをしてタイヤを外したら必ずハンドルを切っておくということ。
これで作業性が全然変わります。特にネジを緩める時に有り難味を感じます。
またエンジンルームのブレーキオイルタンクのキャップも外しておきましょう。
外さなくても全然平気ですが・・・・。
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ブレーキキャリパーの取り外し
雑誌などのパット交換紹介は、キャリパーを取り外さない物などが紹介されてい
ますがR33のスカイラインは、ローターからキャリパーを取り外さないと駄目
なようです。
キャリパーを外す!
余談ですが、キャリパーを外さないでパットをはずそうとするとブレーキオイル
がダラダラと出てきます。
キャリパーを外すには、後ろ側にある19mmのナットを2個緩めなければなり
ません。(たった2個でとめられているというのも恐ろしいと思った(笑))
その2個外すのに、黒いブレーキホースかなにかのガードを外さなければなりま
せん。
(下記写真参照)
後ろから無理やり撮影したので見にくくてすいません
上の写真の中で一番大きいナットが、外さなければならない19mmのナットの
ひとつです。その周りにある黒いガードがじゃまなのでこれを外します。
(メガネレンチが入らないのだ)
ガードは14mmのナットで止められており、3個のナットを外せば動かせるの
で外さなくてもOKです。私はそれでやりました。ガードをどかしたら19mm
のナットを回すわけですが、ナットがめちゃくちゃ硬い可能性があります。私の
は硬すぎて断念しかけました(笑)。しかしCRC556をひたすら使い、時間を
かけて外しました。ここで必ず高級なメガネレンチをつかいまいましょう。ここ
で安物を使用するとナットをなめてしまったり、メガネレンチがなめられたりし
ます(笑) 想像を絶する硬さの可能性がありますよ(^^;
ラジェットは最初と最後に絶対使用してはいけません。途中のただ回すところで
使用すること。
またここで裏アイテムがあります。そうそれは鉄の棒です(^^; メガネレンチを
鉄の棒に通し、力を入れると簡単にとれます。私は準備し忘れました(T_T)
ネジが外れたら、後はキャリパーをひっぱってローターから外すだけです。
ブレーキホースに気をつけて外しましょう。ここで椅子などの台があると作業性
があがります。
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ブレーキパットを交換する
ブレーキパットは、ピン2本と針金でとまっているだけです。(下記写真参考)
写真はすでにパットがエンドレスパットに変わってしまっていますが、気にしな
いでください(^^;すんません
左の写真の解説
飛び出ている棒がパットを止めているピンです。パットを上下2本貫通させるこ
とでパットを固定しています。
銀色の十字の金具は、ピンで押し付けてパットを固定するといものです。たぶん
本物をみれば、すぐ何物か理解できると思います。
(パットの台の穴があいている所にピンを通します)
右の写真の解説
手で針がねを持っているのがわかりますか?(ちょっとわかりずらいですね)
この針がねの役目は、ピン2本が貫通したところに針金を通してピンを抜けなく
するというものです。ピンはネジなどでとまっているわけではなく、ただ針金で
つっかえ棒をしてとめているだけです。(こんな単純でよいのか???)
よってパットを取り外す方法は、針金を抜き、ピン2本を引き抜くだけです。
そうするとパットは簡単に取りはずことが出来ます。
取り外した純正ブレーキパット
外した部品全部
ここで、すぐ上の写真の中で右のほうにある鉄板がわかるでしょうか??これは
シムと呼ばれる鳴き防止(共振防止)のための鉄板で純正パットにまとわりつく
ように沢山ついています。これは付けなくてもいいのですが、心配であれば純正
と同じように元に戻しておけばだいじょうです。
またもし買ってきた、ブレーキパットが面取りをしてなければ、どうにかしてパ
ットの面取りをしてください。(しなくてもいいですが鳴く可能性があります)
エンドレスのブレーキパット(上記の写真)は両端が斜めに削られているのがわ
かるでしょうか?それが面取りです。
ブレーキパットを外すと下のようにキャリパーのみになります。
丸いピストンが見えていますね。それが対抗ピストンってやつです。この数が4
個だと4ポットピストンと呼ばれます。ちなみにリヤは2個しかありません。
ブレーキパットを取り外し終わったら、今度は逆に分解した要領で、ブレーキパ
ットを組み込んでいきます。ここでブレーキパットをキャリパーに組み込んだら
ピストンを押し込む作業を行ないます。ピストンは時間が経つとどんどん飛び出
してきて、キャリパーがローターにはまらなくなってしまいます。
ぐいと押し込むと簡単に引っ込みます(手では無理)
キャリパーをローターにはめ込み、外したナット(ネジ)を元の位置に締め込こ
み最後に、ブレーキクリーナーを吹きつけて作業は終了です。
ここで、締め付けるトルクに注意してください。トルクを測れとはいいませんが
締めすぎや、緩すぎに気をつけましょう。
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あとがき
どうですか?結構簡単でしょう。ディーラーに頼むと2万円以上とられてしまい
ます。命に関わるところですので、絶対自分でやれとは言いませんがそんなに難
しい作業ではないのも事実です。
自分自身で車をいじるとなんとなく愛着がわくものですよね。皆さんもどんどん
挑戦しましょう。
もしなにかわからないことがあれば、判る範囲でお答えしますよん。
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