あとがき
長丁場にお付き合いいただいた皆様には、心からのお礼を申し上げます。
それからイラストを寄せてくださった朝さん、いっしーさん、マユキさん(五十音順)のお三方にも、改めてありがとうございます。なんか、もう、もったいないようなイラストをいただいたりして、感謝しております。『彼らの隠れ家』は掲示板連載からスタートしているので、最初の頃の文章が変なんです。でも、まぁ、それはそれとして、敢えて残してあったりします。手を加えるべきかと悩んだりもしましたが、アレはアレで勢いがあるような気がするし、加筆修正で勢いがなくなってしまうかもとか思ったりしたので、現状維持としました。誤字脱字はいつものことですが、いくつかの複線を広い損ねてます。それも、いつか短編の形で補完しようと考えてたりします。
山田一郎●この人は書きやすい人だろうと考えておりました。ところがどんどん、動かすのが難しいキャラになりやがりまして、どつき倒したくなったことは数知れず……肝心なところで優柔不断という設定がまずかったのか……でも、好きなキャラです。つか、この人は相手の尻に上手に敷かれるタイプですから、結婚相手にはいいと思います。恋人にはちょい物足りないけど、長く連れ添うのにはいいような……そのへんは、女子大生のお嬢ちゃんにはわからへんのでしょう(笑)。
山瀬一郎●主人公です。最初は冷静な理論派で、実は情熱的なのに気づいていないという設定でしたが、一皮むけたとたんにじゃじゃ馬になってしまって作者もびっくりしました(笑)。こんなイケイケな人ではなかったんやけどなぁ……もちょっとこう、物静かで策略家というか……。最初は書きづらいタイプだと思ってましたが、話が進むほどに動かし安いキャラになりました。この人が一番、いい性格やと思うんですけども……。
川辺良史●先生二人だけでは話が動かせないことに気づいて、二人の一郎さんと接点がある人をと考えて生まれたのがインテリ社長です。昔はやんちゃ小僧で、今もやんちゃやけど人生経験を積んで大人にもなりましたという人が、実は大好きです(笑)。山田一郎君とは違う意味で、一生いい人で終わりそうな予感がしますが、そのうち、そこが愛でてくれる誰かが現れるでしょう。
実は途中、山瀬君と川辺君をくっつけてしまおうかと考えたこともありますが、山山先生の部屋なので思いとどまったのはナイショ(笑)。あと、山瀬君と山田君ですが、現時点ではかけ算の左右は固定していません。しかし気持ちの上では山瀬君が左側っぽいなぁ……。
飯坂勝利●個人的な欲望のままに出した、オヤジキャラ。べーやんの兄貴分です。お父さん同士が仲良しで、子供の頃から一緒。お父さんは飯坂建設の社長で、三人兄弟の次男坊。長兄は飯坂建設の次期社長、弟は次期専務に決まっています。家業を継いでも問題はなかったのですが、仲は悪くないけど上と末ほどに仲良くはない兄弟と一生顔をつきあわせて働くより、暴れん坊の弟分と会社を興す方が面白いかもしれないと考えた人。温厚な性格で男気もあるので、誰からも慕われています。べーやんが独立する時、後見役として川辺興業の専務になりましたが、この人は自分は永遠のナンバー2だという自覚があるのと、表だって行動するよりも影で画策する方が向いているのもわかってるので、偉そうな顔で専務生活を楽しんでいます。妻はべーやんの親友にして、元レディースの総長(実は押し掛け女房)。べーやんと肩を並べて暴れていた美丈夫で、双子の男の子のパパ。
専務と社長の話も、短いものを少し書きたいと考えています。そのうち頑張ります。
2003.1.17
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