ジュリアス様（健康状態：良好）

栄養指導書
　テリーヌやフォアグラなどを好むため、動物性脂質と動物性蛋白質の過剰摂取の傾向がみられます。これらを長期間、習慣的に摂取するとカロリー過多になりやすいだけでなく、血管中のコレステロールの過剰蓄積を誘因します。これらは脂肪細胞の増加と肥大を誘引し、肥満の原因となります。特に男性の場合は臓器周辺に脂肪がつきやすく、循環器系の生活習慣病の罹患確率が高くなるので、注意が必要です。性格的にストレスがたまりやすいようなので、高血圧性や心臓疾患にも配慮されたほうがよいでしょう。また、食事の際のワインなどの低濃度のアルコールの習慣的な摂取の影響で、中風にもかかりやすいと思われます。今後はストレスの解消に努めると共に、野菜を中心とした低カロリーの食事を心掛けましょう。

クラヴィス様（健康状態：良好）

栄養指導書
　さっぱりとした料理を好むため、特に食事内容の改善は必要ありません。ただ、外部から受けた精神的な衝撃が生活態度に深刻な影響を及ぼす傾向が強いため、過食症・拒食症などの摂食障害への配慮を必要とします。食欲がない時は少量でも、何かを口にすることをお勧めします。その際、単品の献立であっても１０種以上の素材を使用した、比較的カロリーの高いものがよいでしょう。また口径摂取した栄養素を効率よく吸収するために、最低でも１日、合計２時間程度の日光浴を習慣としてください。月光浴よりも日光浴や森林浴を行うことにより、ビタミンの生成や無機質の吸収を促すだけでなく、気分転換を図ることもできます。

ランディ様（健康状態：非常に良好）

栄養指導書
　コーラやハンバーガーなどのファーストフードを好むため、カロリーの過剰摂取とビタミンの不足が考えられます。ハンバーガーを食べる際には必ず、野菜サラダなどのサイドオーダーを添えること、コーラなどの炭酸飲料や清涼飲料水ではなく、果汁１００％のジュースなどを注文するようにして、ビタミンの不足を補いましょう。炭酸飲料や清涼飲料水には多くの糖質が含まれるのでカロリーが高いだけではなく、着色料や酸味料などの人工添加物が多量に使用されているので、成長期の男性の食事には不適切です。ファーストフードを中心とした食事習慣を続け青年期に達した場合、基礎代謝の減少によりカロリー消費量が少なくなり、数年後には確実に肥満傾向に進むと考えられるので、１０代の間に食生活の改善を行う必要がありますし、こういった食事内容ではカルシウムが不足しがちになり、怒りっぽくなりますので、乳製品や小魚の摂取と適度な運動を心掛けてください（過度な運動はよくありません）。
追記：大脳の構成成分であるリン酸が豊富に含まれるタマネギを召し上がるのも、よろしいかと……。この場合、毎日１０グラム程度を生食すると、より効率よくリン酸の摂取が行えます。

リュミエール様（健康状態：良好ながらも、やや貧血・低血圧傾向あり）

栄養指導書
　栄養学的に申しますと、料理の盛りつけや色や形、香りには過度に固執されないほうがよいでしょう。そういった点を重視し過ぎると、バランスの良い栄養摂取が期待できません。血色が良くないようなので、レバーやほうれん草、レーズンなどの鉄分を多く含む食物を多く取るように、心掛けてください。また目刺しなどの小型の干物は頭や骨ごと食べてカルシウムを補い、お茶にもミルクを入れるなどして、動物性蛋白質を適度に摂取することをお勧めします。軽度の慢性的な貧血には良質の動物性蛋白質と緑黄色野菜の摂取、そして適度の運動で基礎体力を強化する方法が、最も有効な対策となりますので、写生に行かれる際には速歩で目的地に赴くと効果的です。尚、ハーブティーの効用を過信するのは危険です。

オスカー様（健康状態：良好）

栄養指導書
　エスニック料理に用いられるスパイスは、食欲の増進や消化活動の促進に効果的ですが、過度の摂取は消化器官をいたずらに刺激することになるので注意が必要です。カプチーノのような濃度の高いコーヒーも胃に良くないので、両方を一度の食事で摂るのはお勧めできません。聖地外での外食や飲酒が多いようですので、聖地での食事は野菜を中心とした、カロリーの低いものを心掛けるようにしましょう。また、重い剣を習慣的に身体の一方に携帯すると、全身のバランスに歪みが生じると思われるので、必要時以外はお持ちにならないほうが無難です。身体のゆがみが継続すると、慢性的な腰痛や椎間板ヘルニアの原因となります。

マルセル様（健康状態：良好）

栄養指導書
　甚だしい偏食傾向を、１日も早く矯正する必要があります。特に菓子などの甘い食品の過剰摂取は深刻です。菓子の成分の大部分は小麦粉などの炭水化物、砂糖などの糖質、そしてバターなどの脂質となっているため、栄養バランスが良くありません。果実などを多量に用いる、或いは甘さを控えめにするなどの配慮をしたとしても、現在の摂取量は多すぎますし、お菓子を食べ過ぎて三度の食事が食べられないというのは、成長期には百害あって一利なしと申し上げるべきものです。成長期には良質の蛋白質を動物性・植物性にかかわらず十分に摂り、骨格を形成するカルシウムなどの無機質、無機質の体内への固定を促進するビタミン類が必要です。菓子などの間食は、あくまで食事の補助的な役割でしかありません。お菓子を減らせないのであれば、低カロリーで良質の蛋白質源である鶏肉を食べたほうがいいでしょう。どうしても食べられないようなら、駝鳥の肉でも結構です（これは、小動物ではないので、召し上がられると思います）。

ゼフェル様（健康状態：良好）

栄養指導書
　いわゆる「ながら食い」は、即刻おやめになったほうが良いでしょう。他のことに気を取られながら食事をした場合、咀嚼回数が極端に少なくなり、消化が悪くなります。その結果、栄養素の効率的な吸収が望めなくなるため、食事のための時間はきちんと設けるようにしてください。作業をしながらスナック菓子を摘むことも少なくないようですが、それらは品質の良くない油脂や塩分の過剰摂取を招くと同時に、食品添加物やビタミンの不足によりイライラしやすくなったり、精神面で攻撃的な傾向が強くなる可能性があります。ミネラルウォーターよりも果汁１００％のジュース、牛乳などを飲むよう心掛けてください。特に屋外に出る前に牛乳を飲むと、カルシウムの摂取の効率が良くなります。

オリヴィエ様（健康状態：良好）

栄養指導書
　日頃から美容と健康に配慮されているだけあって、特に食生活の改善は必要ありません。ただお寿司は魚介類と米飯が主となるため、野菜を副食の形で召し上がるようにしてください。また貝やイクラ、キャビアなどの魚類の卵、蟹や海老の甲殻類、ウニ、などはカロリーこそ低いものの、コルステロール値が非常に高いので注意が必要です。マグロも大トロを食べ過ぎないほうがよろしいでしょう。ドリアンをはじめとするトロピカルフルーツは炭水化物の含有量が、その他の地域産のものよりも高いので、摂取過剰にならないようにしてください。

ルヴァ様（健康状態：良好、眼精疲労の傾向有）

栄養指導書
　和食を基本としているので、塩分の摂取過多に配慮すれば問題ありません。間食にしている煎餅は、できるだけ歯ごたえのある、固いものを選ぶようにしてください。固い食物の摂取はボケ防止に有効です。読書のし過ぎで眼精疲労の傾向があるので、目の疲れに有効なブルーベリーを食べるよう心掛けるといいかもしれません。

ヴィクトール様（健康状態：極めて良好）

栄養指導書
　軍隊生活が長いだけに粗食に耐えられ、偏食も殆どない点は賞賛に値します。職業柄、食事に割く時間が充分ではないことが多いと思われますので、比較的時間の余裕がある時などは、ゆっくりとよく噛んで食事を摂るように心掛けるとよいでしょう。行軍や訓練の際に缶詰を用いる時は、必ず他の容器に移してから温めるようにしてください。直接火にかけると缶の爆発の恐れが、缶詰のまま湯煎したりすると環境ホルモンの溶出により、生殖機能の低下の可能性が考えられます。

セイラン様（健康状態：やや不良）

栄養指導書
　とりあえず、不規則な生活の改善からなさったほうがよろしいでしょう。不健康な生活を送り、夭逝の芸術家を目指されているのであれば、別なのですが……。

ティムカ様（健康状態：良好）

栄養指導書
　本格的な成長期に入りますので、バランスの良い食事と適度な運動を心掛けましょう。酸っぱいものが苦手だということですが、酸味のもととなるクエン酸などの成分は、新陳代謝を促進する作用があるので、無理をしない程度で摂取するようにしてください。ヴィネガーやレモンだけではなく、その他の柑橘類や果物などを摂るようにすれば、問題ありません。

エルンストさん（健康状態：やや良好）

栄養指導書
　食事は非生産的な行動ではなく、人体にとって極めて生産的な行為ですので、もう少し配慮されることを望みます。親しい人と語らいながら摂る食事は消化や栄養素の吸収に良い影響を与えるので、できるだけ他者と食事をすることをお勧めします。また栄養補助食品は、あくまで日常の食事の補助的な役割でしかないので、それらを過信するのは危険です。栄養のバランスはとれているかもしれませんが、それらの大部分が合成、或いは何らかの食材から抽出されたものです。この際に微量の不純物が混入し、それらが長期間にわたり体内に蓄積された場合、健康を害する恐れがあります。

謎の商人（健康状態：良好）

栄養指導書
　仕事柄、接待や商談などの外食が多くなりがちです。会食の席では飲酒の回数も増えますので、１週間に最低１日は、休肝日を設けるようにしてください。休肝日に当たる日の食事は、野菜や魚を中心とした献立を心掛け、身体をいたわるようにしましょう。また、適度の運動によるストレス解消も忘れずに。