慣行農法 | 合鴨農法 | |
除草 | 除草剤を撒く。 | 鴨が食べてくれる。 更に足で掻き回す |
虫、病気 | 農薬(殺虫剤、殺菌剤等)を撒く。 | 鴨が食べてくれる。 |
ジャンボタニシ | 困っている。 | 鴨が食べてくれる。 |
肥料 | 化学肥料。 | 鴨の糞がそのまま肥料となる。 |
慣行農法にはない効果 | 菌類が葉についた露を媒介して増殖するのを、 鴨が常に葉を触ることで抑える。 (その他多数) |
以上、簡単ではありますが紹介しました。特に生後1ヵ月は気を使います。失敗する人で多い例は、雛のときに寒がって雛同士で固まり、その結果圧死してしまうケースです。
●鴨の購入;1羽平均500円。1反歩あたり20羽が適当。(10羽でもよいが数が減る恐れがあるのでこのくらい)
●鴨が届いたら、宅急便で送られてきて疲れているので砂糖水を飲ませる。餌は玄米をあたえる。小屋は、池のある屋外でネットを張るなどして囲う。寒さに弱いのでこた つを用意するが、これを斜めにセットしておくこと。(換気を良くするため)夜もつけっぱなしにしておいて構わない。
●届いた日から水浴びをさせる。はじめのうちは帰り道がわからなくなって溺れることもあるので、ある程度水浴びさせたら小屋に戻してやる。
●田んぼの水深は3cmくらい。慣らしの期間(毛繕いを覚えて泳げるようになる期間)は5日程。おてんと様と相談して、いよいよたんぼへ。
●田の準備;
1、獣避けに電気柵をはる。120cmの高さで網を張っていき、何本か針金を通す。
車でいらなくなったバッテリーなどをパルスを作る機械に接続し、通した針金に電流を流す。
2、からす避けにテグスを張る。4mおきに長さの違う棒(120〜150cm)をたて、テグスを田を横切るように交互に張っていく。1ヵ月ぐらいして鴨がある程度大きくなったらはずしてよい。
●種もみについて;風選後、(塩水選はやってすぐ)ドラム缶に60度の湯を沸かし、5分間つけておけば消毒完了(パスツール法による)1回に15kg以上はやらない。
●植え方;3本株くらいで植えるとちょうど良い。(種もみ80gを1箱に撒く)
なるだけ間隔を広くとって植える。
●餌は雛のときと同じく玄米を15羽あたり1升を毎朝やる。
●稲刈の前に鴨を回収する。鴨の好物はお米ですから。
●これでおしまいですが、どうせならば鴨をいただきましょう。田から上がったばかりの鴨はやせているので、太らせてから食べるとよいでしょう。