たまに襲われる悪夢の1つ。
僕らの住むこの世界の体系というものは、既に個人の主体性などが考えつく全ての試行錯誤が終わっている世界ではないのか、僕等が生まれたのが切ないくらい遅すぎたのではないのか、我々はせいぜいが管理者止まりなのではないか、人類史は終焉を迎えたのじゃなかろうか、残された人間達は過去の天才達に利用され飼われるだけなんじゃないのか?
勿論こんな結論を出すのはまだ早いのだが、現状でもかなりのパーセンテージの人間に当てはまる思想になっている筈だ。人々と限らずとも(何らかの学問分野とか芸術様式とかでも)既に体系が確立された部位もあると聞いた。この%は今後もっともっと拡大を続けて、最終的には100%まで行くのだろう。創始者達に最も楽しい『創造』を奪われて、おとなしくテクニックだけ流用し続ける人々。でもこの能力なしには人々はここまで来られなかったのも事実で、一片の悲しさだけが残る。
だからこそ僕等は可能な限り小さな沢山の破壊を続けるに違いない。ら抜き言葉とか、人工生命とか。