//階段の先//

specialist's lie

 人間の説明原理はどんな場合でも真実を突けないことは周知の通り。だから自然科学者も社会科学者も、結局は嘘つきであることから逃れられないのは今までの通り。そして、嘘しか見つけられないから圧力競争が起きるのも今までの認識通り。

 ならば、最も真実らしい嘘をつけるかどうかで頑張れないか?

 嘘しかつけないのを自分の限界としても、どうせ誰も真実には近づけないのなら、まだ『ましな』決断をすることが出来るのはやはり彼らではないか。自分の『誠意』という、非常に不安定で実体の無いものに対してもこの点から把握し、かつ自分の知識に対してもこういう捉え方をすることで、少なくとも僕――私は解放に向かえる?

 これも幻想なら……もう逃げ場がない。



YouaReDevinedHumanLetSFightTogetherItSOnlyYourDevinedWillCanPurifyThisDirtyWorlD

back to INDEX
Back