●「ランドゥーガ」とは何か?


「ランドゥーガ」とは、ジャズピアニストの
佐藤允彦さんが提唱する即興演奏のスタイル
です。

'90年の夏に行われた「Live Under The Sky」
(当時日本で最大だった野外ジャズ・フェス)
でウェイン・ショーターらをフィーチュアした
形で初披露され、'92年位より「ランドゥーガ・
ワークショップ」としてアマチュア・ミュージ
シャン等を対象とした体験教室も開かれるよう
になりました。

提唱者:佐藤允彦氏
佐藤さんに関する詳しい経歴等は
こちらのオフィシャルHPで見る
ことができます。

管理人も大体8年位前からこのワークショップに参加しているのですが、これ
までに参加して気付いた特徴をいくつか挙げてみたいと思います。

・各演奏者には佐藤さんの指定した数種類のモチーフが譜面により渡され
 佐藤さんの指示により、それに対応するモチーフをプレイする。
・演奏者は2〜3人単位でグループ分けされ、これがアドリブ(即興演奏)
 行う上での構成単位になる(つまり「この組み合わせでソロを取らせる
 から、お互いの音を良く聞きながらアドリブしなさい
」ということ)。
 あるグループがアドリブを取る間、他の演奏者は佐藤さんの指示により
 適宜モチーフをプレイし、バックを支える。
譜面は極力単純化され、音符というより「記号・合図」と言うべき内容
 のもの。
読譜の出来ない人や高度な演奏技術を持たないプレイヤーでも
 制約無く演奏に参加できるようにしようという佐藤さんの意図による。
 (譜面についてはこちらのページ を見て下さい。結構面喰らうよ。これ)
ランドゥーガはいわば「草即興」。譜面を読む能力の有無や楽器の演奏
 技術の優劣は問わない。ランドゥーガで要求されるのは「パートナーの
 出す音をよく聞く思慮深さ」と「佐藤さんの指示等に的確に反応する為
 の集中力」である。

では、こういう形態で演奏されるサウンドがどんな感じのものになるのか....?
はっきり言って僕もどう呼べば良いのか分りません(笑)。あえてカテゴライズ
するならば、恐らく「フリー・ジャズ」となるのでしょう。
ただ糸井重里の言葉を借りて言うならば....

「例えば(格闘技の)リングの上でうんこを投げつけるような人間がいたら
これは勝ちます。勝ちますけれどそれはルールに合ってないわけです。で、
リングの上ではそういう事をする人は今のところいないんですけど....」

(以上出典:ビデオ「前田日明とは何か?」より)

音楽の世界でそれに近いようなことをやっているのが、我々「ランドゥーガ・
ワークショップ」なのかもしれません(んあ〜^^;)。

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