「社会の乱れをどう思いますか?」などとアプローチするサークル、その正体・・・

原理研究会(J・CORP)・統一協会勧誘の罠

心のすき間に入り込む誘いの言葉に注意!ダミーサークルを名乗り近づく

〔マインドコントロールの恐怖】

 あなたはキャンパスや街頭などで「エイズ、不倫、環境破壊など乱れた社会だと思いませんか?」「今のあなた自身を変えたいと思いませんか?」と声をかけられた事があるだろうか。こんなきれいごとでアプローチしてくる自称「サークル」こそ原理研究会=統一協会(世界基督教統一神霊協会)だ。文鮮明のロボットに仕向けていくマインドコントロールの罠が学校、街、家にまで忍び寄っている。学生生活だけではなく家庭や人間関係そして人生そのものが狂わされないよう警戒したい。

 「勧誘の罠」によって起きた実例として、1999年1月、東京駒場の東大教養学部キャンパス前で起きた刺傷事件があげられる。A容疑者は同じ東大教養学部2年生のB子さんの背中を、出刃包丁で3度刺し1ヶ月の重傷を負わせた。

「昨年1月、彼女に食事を誘われ、自分に好意を持っていると思った。しかし、他の男とも食事をしたりしたりして、自分に振り向いてくれなくなった。」とAは供述している。

 B子さんがAを食事に誘ったのは「東大CARP」という統一協会系の宗教サークルへの勧誘のためだったのだ。

 二人は茨木県内の有名進学校で同窓生だった。B子さんは、三年間の高校時代をバスケットボール部に所属し、明るくて気さくな性格で頑張り屋だった。一方のA君は、絵に描いたようなガリ勉タイプ。下宿にはテレビもない程の真面目さ。共に東大文科」類に現役合格し、B子さんから声をかけた。それは与えられた「任務」だった。母親の影響で高校時代から統一協会に入信していたのだ。A容疑者はB子さんの誘いに乗って話しをするうちlこ彼女に好意を抱き思いはエスカレートしていった。

 大学では「原理研究会」とは名乗らない。「生活に満足していますか?」「人生を賭けるものをみつけたいと思いませんか」「本当の愛とは何か考えましょう」などと声をかけ、ビデオを見せられる。何度か通ってから原理だと分かる。B子さんがA容疑者以外にも勧誘の声をかけていたのは信者として当たり前の行動だった。信者になると詐欺的勧誘と手段を選ばない金集めは絶対的責任なのだ。最終的には原罪を清めるため、統一協会の教祖文群明が選んだ異性と合同結婚式を受けなければいけない。B子さんはすでに参加しておりA容疑者はこれを知って逆上したのだ。。

 昨今のストーカー犯罪を東大生までもが…と思われたこの事件は、統一協会の正体を隠した詐欺的勧誘、合同結婚式参加で引き起こされた悲惨な事件だった。

PLA-JAPAN【Pure Love Alliance-Japan】日本純潔同盟は1998年創設された。会長は全国原理研究会会長でもある 徳野 英治

マインドコントロールによるシステム

1.勧誘

青年意識アンケートなどといって話しかけてくる。親切そうにビデオセンターに誘うが宗教や原理研究会とは関係のないサークルだと言う。

聖書研究会・インドカレー研究会・世界学生新聞・共産主義研究会・ミス、ミスターユニバーシティーコンテスト・日韓学生親善セミナーなどとダミーサークルを名乗り分かりにくい。

2.ビデオセンター

お世辞と賛実のシャワー。親切を押しつけて、親近感を与える。大学教授も賛同していると嘘を言い13巻のビデオを見るよう勧める。暖かいムードだが正体は言わない。

3.泊まり込みセミナー

2泊3日などの合宿講議で、講師が熱く語る。歴史の同時性の講議でメシアが現存する可能性を言い、「今この大切な時代にあなたは何をするのか?」と問う。受講生の霊界が素晴らしいなどとスタッフがまたも賛美。

4.泊まり込みセミナーの反復

4泊5日、15泊、27泊などのセミナーで繰り返し原理講譲をたたきこむ。再臨のメシアが文群明だとあかされ、統一協会組織であることが初めて分かる。その時には脱会できない心理状態にコントロールされている

5.詐欺的勧誘、珍味売り

ホームと呼ばれる寮などで協会員と共同生活を始める。軍隊的集団行動で24時間管理され統一協会員のロボットができあがる。信仰の訓練と称して春、夏休みには「ボランティア」と嘘をつきハンカチ、珍味などの販売をする。

6.合同結婚式参加

統一協会員男女が、文鮮明教祖の指示によって婚約する宗教儀式。「原罪を拭うにはこれしかない」と教え込まれているので憧れる。詐欺的勧誘や物品販売に拍車がかかる原動力にもなる。参加後も統一協会の歯車として働かされる。

統一協会の霊感商法とは

 1987年頃から霊感商法に対して批判が高まった。それに変わる金集めとして信者や信者になりかかった人に対し、所有不動産を売って献金させたり、所有不動産を担保にその名義でノンバンク等から多額の借入をさせて献金させる手口も多発した。宝石・絵画・着物などの高額商品を展示会で無理強いし購入させる被害も絶えない。弁護士による霊感商法被害の救済活動は1978年から始められた。約300名の弁護士による全国霊感商法対策弁護士連絡会が結成された。1997年12月までの10年間で被害相談は18,841件被害合計は700億5900万円余にのぼっている。しかもそれは一部にすぎない。

 最近ではまた壺を80万円程で売りつけている。手でも霊感商法は続いている要注意!!