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2009年03月06日(金) 12時41分

自民党衆院議員の元秘書を告訴 4千万円の詐欺容疑東京新聞

 自民党の山内康一衆院議員=神奈川9区=の元公設秘書に融資名目で約4000万円をだまし取られたとして、神奈川県の元会社社長の男性が詐欺容疑で元秘書を警視庁に告訴していたことが6日、分かった。

 告訴状によると、元秘書は公設秘書だった昨年2月、衆院第1議員会館の山内議員の事務所で、元社長に「事務所の運営資金に充てる金を貸してほしい。回収資金の3億円が入るので間違いなく返済できる」と、架空の投資事業組合を運営しているように偽り約4000万円を融資させ、だまし取ったとしている。

 元秘書は「自分は68億円を組合に出資している」と話し、著名な会社社長が組合に参加していると虚偽の事実を説明。返済期限後の昨年7月と9月に計300万円は返済したとしている。

 山内議員によると、元秘書は2005年11月に同議員の事務所に採用され、公設秘書として勤務。昨年9月に金銭トラブルが発覚したため退職した。ほかにも元秘書は返済を求められている借金が何件かあるという。

 元秘書は共同通信の取材に「ノーコメント」と話し、山内議員は「事実関係が確認できないので、コメントできない」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030601000143.html