記事登録
2009年03月06日(金) 11時42分

愛知県警が知多の外登証・旅券“偽造工場”を摘発 東京新聞

 外国人登録証などの偽造事件を捜査している愛知県警国際捜査、外事両課と名古屋・南、知多署などが、中国人グループの“偽造工場”とみられる同県知多市の集合団地の一室を摘発。旅券の表紙約2千枚やホログラムシール約300枚などを押収していたことが、県警への取材で分かった。県警は近く、有印公文書偽造などの疑いで、主犯格とみられる同県知多市の無職の男(31)ら中国人の男女5人を逮捕する。

 県警は、同県岡崎市の中国人の偽造工場が摘発された事件ともつながりがあるとみて捜査する。

 県警によると、5人は共謀して今年2月ごろ、知多市の団地一室で、仲間の女の就職に使う目的で外登証1通などを偽造したとされる。5人は入管難民法違反などの疑いで、すでに逮捕されている。

 5人が出入りしていた知多市や岐阜市の拠点を2月に捜索したところ、パソコンやプリンターなどのほか、計約100通の偽造旅券や外登証が見つかった。

 捜査関係者によると、主犯格の男らは昨年秋ごろ、偽造のホログラムシールや入管の偽スタンプなどを中国から国際郵便で入手。メンバーの一部がブローカーとなり、不法滞在の外国人らを相手に偽造、販売していた。

 岡崎市の事件は、スリランカ人グループに誘拐された宋翠林容疑者(27)が有印公文書偽造容疑で逮捕され、マンション一室から外登証の原板2千枚やホログラムシール約150枚などが見つかった。県警は、両事件の押収資料などから、偽造団同士の関係や偽造資材の入手先を調べる。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030690100235.html