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2009年03月05日(木) 13時15分

柏崎刈羽原発1号機で火災 点検中8件目、1人やけど東京新聞

 5日午前8時57分ごろ、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)1号機の原子炉建屋内地下5階にある放射線管理区域の「原子炉隔離時冷却系ポンプ室」で火災が発生、煙が出た。

 柏崎市消防本部などによると、作業員の男性(39)が顔に軽いやけどを負い、病院に搬送された。同原発の消火班が約30分後に消火した。外部への放射性物質の漏えいはない。

 同原発は2007年の新潟県中越沖地震で運転停止し全7基を点検中で、点検に伴う同原発での火災は今回で8件目。市消防本部は昨年末、2度にわたり再発防止を指導しており、今回の火災を受けて再指導する方針。

 東京電力によると、今回の火災は、ポンプの分解点検作業に使う有機溶剤が燃え、近くのビニールなどに延焼したらしい。市消防本部などが詳しい原因を調べている。

 原子炉隔離時冷却系ポンプ室では当時、作業員が点検作業の準備をしていた。ポンプは、原子炉内に張った炉水の水位が何らかの理由で下がった場合に、緊急で補充するためのバックアップ用という。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030501000352.html