2009年01月21日(水) 11時53分

Obama 米大統領の就任式、Web 報道にさまざまな新しい試み (1)（japan.internet.com）

第44代米国大統領就任式の模様を一目見るために、ワシントンD.C.の記録的な群衆の中でもまれるのはたまらないと思っていただろうか？

心配ない。Web が全部見せてくれている。

スーパーボウルやオリンピック、そして大統領選挙に至るまで、大々的に報道されるのが確実なイベントではすべて、近年インターネットが重要な役割を果たしている。だが20日の Barack Obama 第44代大統領の就任式では、これがさらに規模を大きくしている。

『New York Times』紙や CBS のような放送局といった、大手ニュースメディアがこぞって、各 Web サイト上で大統領就任式の模様を生中継するのはもちろんのことだ。

CNN はさらに一歩踏み込んだ手法を展開している。同社サイトで大統領就任式を中継するにあたり、ソーシャル ネットワーク サービス (SNS) 大手の Facebook と提携し、画面左側の独立したウィンドウにビデオフィードを表示する一方で、右側のウィンドウでは Facebook ユーザー同士が相互にやり取りできるようにした。

就任式前の時点で、120万人の Facebook ユーザーが CNN のフィードを見るために登録を済ませている。

CNN はまた、大統領就任式の中継を強化するため Microsoft とも手を組んだ。Microsoft が昨年から提供している、一連の画像から3次元パノラマ写真を作成できる写真合成サービス『Photosynth』を使うことで、視聴者が投稿した多数の画像から巨大な絵巻物を作ろうというものだ。Photosynth を使ったこの実験は、CNN のユーザー生成型ニュースサイト『iReport.com』プロジェクトの一環として行なわれ、同社サイトに設けた特設ページで、「1つ1つの体験的瞬間をかつてないほど詳細に捉える」ことを狙う。

もちろん、パレードや国立公園 National Mall に集まる200万人にのぼる群衆にとって、リアルタイムで画像を投稿することは容易ではない。大統領就任式委員会 (PIC) は、ワイヤレス ネットワークにかかる負荷が、テキスト メッセージや画像のやり取りが困難になるほど高まるだろうと警告していた。

(2に続く)

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