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2009年01月12日(月) 11時50分

麻生内閣支持率18・2%、危険水域に 産経・FNN合同世論調査産経新聞

 産経新聞社は10、11の両日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で世論調査を実施した。麻生内閣の支持率は昨年11月の前回調査から9・3ポイント下落し、18・2%と初めて2割を割り込んだ。不支持率も13・1ポイント増の71・4%で7割を超えた。政党支持率でも民主党が自民党を上回っており、昨年末から続く政府・自民党の支持率低落傾向に歯止めはかからなかった。

 麻生政権への評価を聞いたところ、「首相の人柄」については29・4%が「評価する」と答えた。しかし、「首相の指導力」「景気対策」「外交政策」などを支持すると答えたのは、いずれも10%台にとどまった。反対に「指導力」と「景気対策」では「評価しない」と答えた人が、それぞれ85・1%と80・3%と8割を超えた。

 首相と民主党の小沢一郎代表の2人のどちらが首相にふさわしいかも聞いたところ、小沢氏が41・0%だったのに対し、首相は25・2%。「信頼できるのは」「政策がよいのは」「『選挙の顔』として魅力的なのは」といった質問でも、すべて小沢氏が首相を上回る結果となった。

 政党支持率は自民党が23・4%だったのに対し、民主党は26・6%。自民党は麻生政権発足以来、初めて逆転を許した。また、次期衆院選の比例代表で投票する政党を聞いたところ、民主党は41・5%を獲得し、29・0%の自民党を大きく引き離した。

 通常国会で焦点となっている定額給付金については、「ばらまき」で好ましくないと答えた人が75・1%。給付金の財源2兆円についても「ほかの政策に回すべきだ」と答えた人は79・8%にのぼった。

 だが実際に給付が決定すれば、84・8%が「受け取ろうと思う」と答え、受け取ろうと思わないと考えている人は11・4%にとどまった。

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