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2008年12月31日(水) 23時45分

イスラエル、停戦を拒否=国際社会の調停活発化−ガザ戦闘時事通信

 【エルサレム31日時事】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマス掃討作戦は31日で5日目を迎えたが、なお戦闘終結へのめどは立たない。こうした中、国際社会による停戦に向けた調停努力がようやく活発化しているが、イスラエル政府は31日の治安閣議で、現状での停戦を拒否し、予定通り掃討作戦を継続することを決定した。
 AFP通信などによると、国際社会からこれまでに幾つかの停戦に関する提案がイスラエルにあり、閣議ではこうした案も議題となった。しかし、閣議はハマスのロケット弾攻撃停止という目的達成まで作戦を継続すると結論。オルメルト首相は「(今後)機が熟し、南部の治安を保証するような解決案が提示されるなら検討する」と述べ、現時点での停戦を否定した。
 これより先の30日、フランスは人道援助物資をガザに搬入するため48時間の停戦を実施する案をイスラエル側に提示したが、外務省報道官は31日、「ハマスのロケット弾発射停止が保証されておらず非現実的」として同案を退けた。 

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国際社会の調停活発化=イスラエルも停戦案検討

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000071-jij-int