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2008年12月31日(水) 06時02分

赤塚不二夫さん、筑紫哲也さん、「くいだおれ太郎」も別れ…報知社会面大賞2008スポーツ報知

 三浦氏のほかにも赤塚不二夫さん、筑紫哲也さんら著名人の訃報が相次いだ08年。「あなたとは違うんです」とキレて辞任した福田前首相ら、さまざまな「さよなら」の形が見えた1年で、最も多く社会面を飾った別れは「くいだおれ太郎」だった。

 大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」の店先に立って59年。黒縁眼鏡に赤と白のストライプ服で、太鼓をたたく看板人形として人気を博した太郎は、7月8日の閉店後も、200件を超える移籍オファー、10億円を超える移籍金を提示された誘致合戦などで話題を提供し続け、実に計33回も社会面に登場した。

 タレント活動も開始し、新首相「漢字読めない太郎」ばりに露出した太郎は、31日のNHK紅白歌合戦で紅組・中村美律子が歌う「河内おとこ節」にゲスト出演し、激動の1年の最後を飾る。所属事務局を通じて「わての勇姿、しっかり見ておくんなはれ!」とコメントしている太郎は「くいだおれ」には別れを告げたが、同じ道頓堀のビルでの復活が予定されている。

 また、夢の超特急と呼ばれた初代新幹線「0系」が11月末で44年の歴史に終止符。寝台特急はやぶさ(東京—熊本)と富士(東京—大分)の来年3月での廃止も決まった。「鉄ちゃん」ならずとも、昭和の残り火が消えつつあることを感じる1年でもあった。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081231-OHT1T00051.htm