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2008年12月31日(水) 13時26分

求人相談、年末までフル稼働中国新聞

 マツダ防府工場(防府市)などの派遣社員らの削減計画を受け、住宅や再就職支援策を打ち出した山口労働局や山口県、市などは30日まで窓口を開設し、離職者の相談に応じた。「少しでも良い年越しを」と仕事納めを延ばした。

 山口労働局は山口市のハローワーク山口とヤング・ハローワークの2カ所で緊急職業相談をした。求人情報の提供、社員寮から退去を迫られた派遣社員らを対象にした雇用促進住宅へのあっせん相談を受け付けた。2日間で計60人が相談。1年前までマツダ防府工場(防府市)に派遣されていた山口市の男性(57)は夜勤の短期アルバイトが30日朝で終わり、体の不調を押して職探しに。「来年の働き口を何とかしたい」と求人票に見入っていた。

 県は6カ所の県民局、土木事務所、県若者就職支援センターなどの相談窓口を開設。仕事納め翌日の27日から4日間で計52件の相談があった。来年は5日から開く。

 マツダが派遣社員約700人の削減計画を出した防府工場がある防府市では、市政なんでも相談課と職員課の課長が、市営住宅の入居や臨時職員採用などの相談に応じた。27日からの4日間で11件の相談があり、住宅や雇用問題が目立った。市は25日に締め切った市営住宅6戸が埋まったため、3戸を追加し1月14日まで受け付けている。

 岩国市は29、30の両日、離職者や中小企業向けの相談窓口を開き、市商工課と岩国公共職業安定所の職員が、市民に次の就職先や雇用保険の失業給付の手続きを説明をした。就職相談を中心に、2日間で10件の相談があった。1月末で解雇になるという、市内に住むマツダ関連の派遣会社社員男性(34)は「派遣会社はこりごり。別の職種に就きたいが、焦っても仕方がないので、正月はゆっくり過ごして、じっくり探す」と話していた。

【写真説明】仕事納めを4日延長して解雇される派遣社員らの相談にのった防府市市政なんでも相談課の職員ら

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812310030.html